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MSCが新たに2名の学生に漁業研究奨学金を授与

~研究プロジェクトは水産物バリューチェーン分析と混獲削減装置について~

水産科学と漁業管理に関する知識と理解を深めることを目的とした海洋管理協議会(MSC)の奨学金プログラムで、新たに2名の学生が選ばれました。

Josu De Isusi Riveroさんはスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラ大学で海洋生物学を学ぶ科学修士の学生です。開発途上国の持続可能な水産資源利用における水産物市場インセンティブの役割について研究します。

Fanny Vessazさんは、ブラジルのパラナ連邦大学で海洋生物多様性と海洋保全を学ぶ科学修士の学生で、南ブラジルの伝統的シーボブエビトロール漁業における混獲の削減装置の研究を行います。

Josu さんとFannyさんの他に計40名の学生から企画が出され、イギリス海峡におけるイカ資源の動態、アイスランドの漁業のライフサイクル・アセスメントといったものから、スリランカのエビのサプライチェーン、菌の産出するマイコトキシンによる養殖南アメリカアワビへの影響といったものまで様々な企画文書が提出されました。

MSCの規準担当ディレクター、デビッド・アグニュー博士は次のようにコメントしました。「今回の奨学金プログラムで提出された企画は特にレベルが高いもので、審査プロセスは大変難しいものとなりました。しかしこうした実証的な研究が行われるのを目の当たりにすることができるのはたいへん頼もしいものです」。

2名の学生には彼らの2014年の研究プロジェクトを支援するために4,000英ポンドまでの奨学金が授与されます。この奨学金プログラムにおいて、Josuさんと FannyさんはMSCに研究の進捗状況を定期的に報告することになっており、完了した作業をまとめた研究論文はMSCによって公開されます。

前回のMSC奨学生である、バルセロナのInstitut de Ciències del MarのGiulia Gorelliさんについては、漁業のグローバルな理解のための鍵となる科学について伝えるMSCサイエンスシリーズの最新号にその記事が掲載されています。管理戦略についての彼女の研究は、スペイン南東のカタロニアの深海産アカエビ漁業の持続可能性を確かなものとする助けになるものです。