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MSC役員会メンバーの変更

本日、海洋管理協議会(MSC)は、次の2名の新しいMSC役員会メンバーを歓迎し、ここにご紹介させていただきます。野村一郎氏:国連食糧農業機関(FAO)水産・養殖局長を務め、先ごろ退任。アルステア・マクファーレン氏:現在、ニュージーランド水産加工業協議会(New Zealand Seafood Industry Council)の貿易・情報担当責任者。

野村氏は、日本の水産庁での要職を経て、2000年にFAOに着任、本年9月に退任しました。FAO水産・養殖局長として、氏は、FAOの漁業と養殖に関する政策、戦略、ガイドラインの策定や、「責任ある漁業のための行動規範」の普及・実施に責任を負う立場であり、また政策と管理分野の包括的整備においてFAOの加盟国と協力してきました。日本の水産庁では、OECD水産委員会の議長、大西洋まぐろ類保存委員会の議長、また、南極の海洋生物資源の保存に関する委員会(Commission for the Conservation of Antarctic Marine Living Resources : CCAMLR)、FAO水産委員会、国連の水産資源交渉、等において、日本政府代表を務めました。

マクファーレン氏は、この夏、MSCの技術諮問委員会の議長として選出されており、MSC役員会のメンバーを兼務することとになりました。氏は、貿易政策アナリストや交渉役として30年以上のキャリアがあり、1990年よりニュージーランド水産加工業協議会において役職を務めており、主に貿易政策、国際的な漁業とそのマーケット参入に注力しています。

MSC役員会の会長であるウィル・マーティン氏は、次のように話しています。「我々は、野村氏とマクファーレン氏を役員会に迎えることができ大変幸運です。私は、野村氏を20年ほど前から存じており、それは、漁業交渉の場であったり、持続可能な漁業に向けた協同の場であったりしました。私は、氏の誠実さ、聡明さ、また、漁業を持続可能なものへと動かし行くそのリーダーシップを尊敬しています。氏は、世界の水産業界での重要人物として国際的に知られています。氏の専門的な知見、そして国際的人脈は、MSCにとって非常に貴重な財産となるでしょう。氏と一緒に仕事できるのを楽しみにしています。」

「私は、また、MSCの歴史の“土台”を築いた一人であり、MSCに豊富な知識をもたらしてくれるマクファーソン氏も長年にわたって存じています。氏のMSCにおける役割は、「MSCの原則と基準」策定時と初代ステークホルダー諮問グループに遡ります。また、氏はMSC技術諮問委員会の発足時からのメンバーで、現在は議長として、MSCの規準や審査方法が厳格さや適切さを確保するための、技術的・科学的政策やガイダンスの策定を指揮しています。氏は、水産業界や貿易政策の技量をこの重要な役目にもたらし、CoC規準の策定における彼の専門的知識から、MSCプログラムやパートナーは、便益を享受してきたのです。」

野村氏は、「MSC役員会のメンバーとして、他のメンバーの方々と共に、私の経験をMSCの運営に役立てられることを大変うれしく思っております。」と話しています。

この夏、MSC役員会は、アルゼンチンのハビエル・コルクエラ氏とイギリスのデビッド・アグニュー博士の退任を承諾しました。マーティン議長は、「我々は、両氏の長年にわたる役員会へのご尽力に深く感謝いたします。また、アグニュー博士のMSC技術諮問委員会の議長としてのご尽力にも感謝いたします。」と述べています。

以上

*団体名などの表記はご参考としてのものです