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アラスカのオヒョウとギンダラ漁業が再認証を取得


アラスカのベーリング海およびアラスカ湾沿岸の領海で行われるアメリカ北太平洋のオヒョウ漁業とギンダラ漁業が、MSCの持続可能で適切に管理された漁業のための原則と規準に則ったMSC認証を再取得しました。

漁船船主協会および深海漁業者組合から構成されるグループにより再認証が申請されました。再認証により、これらの漁業からの水産製品に、MSCのエコラベルを引き続き表示することができ、バイヤーや消費者は、この水産物がMSC認証漁業で獲られた魚を原料としたものであることを知ることができます。

漁業について

アメリカ北太平洋オヒョウ漁業(Hippoglosus stenolepis) は、混獲と海洋生態系への影響を最小限にし、対象とする魚種だけを漁獲する大きさとデザインの釣り針を使用する底延縄漁業です。アラスカのほかに、ワシントン州沿岸沖からも若干の水揚げがあります。このオヒョウ漁業は、年間およそ24,000トンの水揚げがあり、主な市場は北アメリカで、製品の一部はイギリスやヨーロッパに輸出されます。オヒョウは、500ポンド(225キログラム)の大きさに育つ消費者に人気のある魚で、フィッシュ&チップスからディナーの前菜まで幅広く使われています。

アメリカ北太平洋ギンダラ漁業(Anoplopoma fimbria)は、ベーリング海とアラスカ湾で行われる延縄漁業で、通常200メートル以上の水深で漁獲されます。年間漁獲高はおよそ18,000トンで、主な市場は日本ですが、近年アメリカでの売り上げが増えています。

これらの漁業は、NOAA漁業庁、北太平洋漁業管理協会(NPFMC)、アラスカ州政府漁業狩猟省により管理されています。さらに、国際太平洋オヒョウ委員会が、オヒョウ漁業の管理を支援しています。

これらの漁業のMSC規準に対する審査は第三者審査機関であるSCSによって行われました。

漁船船主協会マネージャーのボブ・アルバーソン氏は、「この再認証は、アメリカやカナダの政府にオヒョウ資源の持続可能な管理を嘆願し、国際太平洋オヒョウ委員会を設立することとなった、数十年にわたり責任ある漁業管理を行ってきたオヒョウとギンダラの漁業者の証です。MSCは国際的な基準で、この再認証は国際市場に対するオヒョウとギンダラ漁業の持続可能性の実証です」と述べました。