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アラスカのサケ漁業が、三度目のMSC漁業認証を目指して審査を開始

アラスカのサケ漁業が、三度目のMSC漁業認証取得(二度目の更新)に向け審査を開始しました。再認証取得に至れば、2000年の初回認証取得、さらには2007年の再認証に続き、三度目の認証を取得する初のアメリカの漁業となります。この漁業の認証範囲には、アメリカの16の地理的管理単位内の、キングサーモン (Oncorhynchus tshawytscha), シロザケ (O. keta), ギンザケ(O. kisutch), カラフトマス (O. gorbuscha) とベニザケ (O. nerka)が含まれます。

漁業について

アラスカのサケ漁業は、アラスカ州海岸に接したアメリカの陸水とアラスカを流れる河川で行われています。サケは、刺し網、定置網を含む網による漁業と、流し釣り、捕魚車(カゴのついた水車のように回って魚を漁獲)によって漁獲されています。約75%の生鮮と冷凍製品は、日本へ、残りの缶詰製品は主にヨーロッパ向けに販売されます。MSCエコラベル付きのアラスカのサケ製品は21カ国で販売されています。

2010年の年間漁獲高は、約363,000トンで、そのうちカラフトマスが半分以上を占め、ベニザケ、シロザケ、キングサーモンと続きます。

この漁業は、アラスカ州漁業狩猟局により、アメリカ・カナダ太平洋サケ条約のもと管理されています。漁業審査のクライアントとしての役割は、アラスカ漁業局協会(Alaska Fishereis evelopment Foundation: AFDF)が担っています。

審査は、独立した第三者認証機関であるインターテック・ムーディー・マリンによりMSC規準に照らし合わせて行われます。

漁業のコメント

AFDF事務局長であるジム・ブロウニング氏は、次のようにコメントしています。「アラスカは、当州憲法の第VIII条で規定されているように、長期的に持続可能な恵みがもたらされるように、サケ資源を効果的に管理することに誇りを持っています。また、その達成に対するMSC認証による確約を得ることも大切です。MSCのエコラベルは、アラスカのサケ漁業者と加工者が世界中の人々に、アラスカが、その海と淡水環境に十分に配慮していることを伝える助けになります。」

MSCのコメント

MSCのアメリカ地域ディレクターのケリー・コフリンは、次のように話しています。「アラスカのサケ漁業は、前回のMSC漁業認証の更新により、世界中の漁業のモデルとなるような持続可能性への取組みを約束し、その持続可能性に自信を持っています。MSCは、アラスカのサケ漁業が3度目のMSC認証取得に向けて審査に入ったことを歓迎します。」

MSC認証は5年間有効ですが、その期間中の認証の保持のために、漁業は毎年監査を受ける必要があります。