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アラスカのスケトウダラ漁業がMSCの再認証審査へ

1月29日、ワシントン州、シアトル―アラスカのスケトウダラ漁業は、海洋管理協議会(MSC)の認証を継続して保持する為に必要となる再認証手続きを開始すると発表しました。

アラスカのスケトウダラ漁獲枠の100%を占めるアラスカ湾とベーリング海およびアリューシャン列島のスケトウダラ漁業は、2005年に初めて認証を取得しました。MSCの認証は、年次査察で問題が無い限り5年間有効ですが、MSCの基準に引き続き合致していることを確実にするために、5年毎に再認証審査が求められます。

MSCの制度は、持続可能な水産物の認証のための世界的な基準です。MSC認証取得に向けては、魚種資源の状態、漁業が生態系に及ぼす影響、そして漁業管理システムに関する3つの原則に則って、第三者の認証機関が審査を行ないます。

この2つの漁業を代表するのはAt-Sea Processors Association (APA)です。APA のexecutive director、Stephanie Madsen氏は、「アラスカのスケトウダラ漁業は世界でもっとも進んだ管理が行われている漁業のひとつです。MSC認証はアラスカのスケトウダラの持続可能性についての世界的な認知度をさらに高めるとともに、独立した第三者による認証により、アラスカのスケトウダラが環境的に優れた選択であるということをバイヤーに保証してくれるのです。」と述べています。

MSCのアメリカ地域ディレクター、Brad Ackは、「アラスカのスケトウダラ漁業が、その持続可能性の判断基準として世界的に認められているMSC基準を引き続き選択したことを非常に嬉しく思っています。MSC認証のスケトウダラは、日本、アメリカ、EUをはじめ、世界の消費者に人気の高い製品です。MSCのエコラベルにより、アラスカのスケトウダラが天然魚の中で環境的に最良の選択であることが保証されているのです。」とコメントしています。

最初にMSCの認証を授与した際、認証機関は、年間漁獲量を連邦政府と州および科学者が示す生物学的漁獲量以下に設定すること、非常に低い混獲率(中層トロール網中の99.5%がスケトウダラであること)、すべての漁船および陸上の加工施設において連邦政府が監視すること。アラスカの地元にスケトウダラ漁獲枠の一部を割り当てる地域漁獲枠システムを策定すること、という予防的措置を勧告しました。

このスケトウダラ漁業の再認証プロセスにおいては、MSCの新しい既定評価ツリーが適用されます。この方法は、より一貫性のある標準化された漁業審査を行うために策定されたもので、すでに多くの漁業に適用されています。この既定評価ツリーは、世界的に評価の高い漁業専門家や業界団体、環境団体を含む関係者の専門的知識を踏まえ作り上げられたものです。

この再認証は、第三者認証機関であるMoody Marine Ltdによって実施されます。再認証に関するコメントおよびデータの提供のために、この漁業に関心を有するすべての関係者に対し、Moody Marine Ltdへの連絡をお願い致します。すでに確認された関係者については、再認証審査の進捗に関し通知が行なわれます。

以上