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イグログループとMSCが協働で持続可能性のネットワークをヨーロッパ全域に拡大

Fish Fingers(フィッシュ・フィンガーズ)で人気のヨーロッパ最大の冷凍食品企業のIglo Group (イグロ・グループ)が、新年よりヨーロッパで販売する自社の全ての天然認証水産製品にMSCの青いエコラベルを表示することを発表しました。1997年のMSC設立時からのメンバーでもあるイグログループは、ヨーロッパの食品メーカーの中で最も多くのMSCエコラベル付き製品を販売することになります。

イグログループがヨーロッパで販売している天然水産製品の90%は既にMSC認証を取得しており、2015年の末までには殆どの国で販売しているブランドを100%MSC認証とする予定です。まず年明けにイギリス、ドイツ、イタリア、オーストリア、フランス、ロシア、ベルギー、オランダを含むヨーロッパ16カ国で280のMSCエコラベル製品の販売をスタートし、年内にその数を400品にまで増やすことになります。

持続可能な水産製品への高い需要

イグログループの取り組みの背景にあるのは、持続可能な水産製品への高い需要とMSCエコラベルの認知度の上昇です。水産製品を購入するヨーロッパ全域の消費者の89%は海の持続可能性を守ることが大切だと考え、その38%がMSCの青いエコラベルを認識しており、意識調査を始めた2010年当初より10%もの伸びを示しています。

イグログループのCEOであるエリオ・レオニ・セティ氏は次のようにコメントしました。「この取り組みにより、ヨーロッパ全土で弊社のブランドを買い求めて下さる何百万人もの方々に安心を提供することができます。弊社は、イギリスおよびアイルランドにおいてはBird’s Eye、ヨーロッパではIglo、そして新たにイタリアでFindusブランドを販売しており、ヨーロッパで消費されるフィッシュ・フィンガーの数は2015年だけでも推定24.5億個以上になる見込みです。弊社のフィッシュ・フィンガーを召し上がってくださる方々は、持続可能な選択をしていることを確信して頂けるのです」。

MSCエコラベルがイグログループの「グリーン・キャプテン」の仲間入り

MSCのエコラベルは、イグログループの持続可能性の象徴である新ラベル、「グリーン・キャプテン」と並んで表示されることになります。グリーン・キャプテンはイグログループのCSRプログラム「Forever Food Together」 (食の持続可能性を守ろう)のシンボルです。イグログループ では、このプログラムを核にして、2020年までに取り扱っている全ての食品について100%、責任ある調達および加工へと切り替える方針をとっています。イグログループ製品を買う消費者は、MSCエコラベルと「グリーン・キャプテン」を目印に買い物をすることで、世界で最も厳格な規準に適合した、持続可能で適切に管理された認証漁業による製品を購入し、より健全で持続可能な海洋環境をサポートすることができるのです。

現実的かつ継続的な変化を支援するイグロ

先日、イグログループのForever Food Together プログラムの発表会場で、MSCのCEOルパート・ハウズは、イグログループによる持続可能性への包括的で大胆な取り組みにエールを送り、次のように述べました。「イグロは、独立認証機関による審査を受けた漁業から水産物を調達することによって、海の健康と豊富な資源をいつまでも守るために尽力する世界の優良漁業に報いています。この取り組みは優良事例として漁業に実のある継続的な変革をもたらすものです。ヨーロッパ全域において持続可能な水産物が更に購入しやすくなるだけでなく、持続可能性に対する保証であるMSCエコラベルを表示した冷凍水産製品を購入することができるようになるという意味でも、とても刺激的な取り組みなのです」。

持続可能な漁業の発展のための継続的な支援

イグログループ のCSRマネージャー、ピーター・ハジピエリス 氏は、次のように述べました。「20年近く前に、WWF等と共にMSCを創設したメンバーとしてイグロは、持続可能な漁業の発展に尽くして参りました。主要な漁業に対する厳格で信頼のおけるMSC規準は、弊社のForever Food Together プログラムにとって頼れる独立認証制度です。私たちが責任ある調達をここまで進められたことについて、すべての漁業ステークホルダー、そしてサプライヤーの方々に感謝申し上げます」。