オランダ・ジーランド州の「Zeeuwse mosselen」と呼ばれる大変人気があるオランダの代表的なシーフードのムール貝（ヨーロッパ・イガイ）が、オランダ垂下式イガイ漁業協会の申請により持続可能で適切に管理された漁業のための原則と基準に則ったMSCの認証を取得しました。認証取得によりこの漁業からの水産物にMSCエコラベルを表示することができるようになりました。MSC認証取得に向けて、本協会は、独立認証機関であるSGSオランダ・ベネルクスによる審査を1年半にわたり受けました。
本認証漁業について
このオランダの垂下式ムール貝漁業は、４協会メンバーにより、オランダ沿岸部のジーランド三角州において行われています。この漁業では、採取装置を使って幼貝を集め、垂下式ロープやネットで育てて漁獲します。2010年から2011年の水揚高合計は、1500トンでした。ムール貝は、主にベルギーのレストランやオランダの市場に販売されます。
1994年に設立されて以来、オランダ垂下式イガイ漁業協会の漁業者は、ジーランド水域の垂下式ムール貝漁業の収穫を増やし、漁獲物の売り上げを増やすことに懸命でした。今回、本協会は、MSC認証の審査を受けるにあたり、2010年にオランダ経済・農業・イノベーション省から助成金を受けています。
持続可能なオランダ・ムール貝がレストランのメニューに
「わたしたちは、MSC認証の取得を嬉しく、そして誇りに思います」と、オランダ垂下式イガイ漁業協会・会長のジャープ・ゲェレイジンス氏は言います。氏は、垂下式漁業の将来に大変希望を持っています。「MSC認証によってわたしたちの努力が認められ、持続可能性を最も優先することに成功していることが示されました。いまでは、わたしたちの取引先や消費者が高品質で持続可能な漁業からもたらされた製品を選んでいることを保証できます。特に、レストランは、持続可能な漁業からのオランダ・ムール貝をお客様に自信を持ってお勧めすることができます。
MSCベネルクス事務所マネージャーのナタリー・ステインは、次のように述べています。「オランダ垂下式イガイ漁業協会のMSC認証取得を嬉しく思います。この認証によって、レストラン業界が提供できるMSC認証水産物の種類が増え、消費者が外食する際に持続可能な選択をできるようになります。大変大きな貢献といえます。」