Skip to main content

MSCの最新ニュースをご紹介するプレスリリースです。

MSCジャパンのプレスリリースをメールで受け取りたい方は、 こちらの登録フォームよりお手続きください。

オランダの手掘りザルガイ漁業がMSC本審査へ

オランダの手掘りザルガイ漁業が、国際的に認知された持続可能な漁業のためのMSC基準に対する本審査に入りました。認証取得に至れば、この漁業からの水産物にMSCのエコラベルを付けることができます。認証申請者は、オランダ・ザルガイ漁業者組合(OHV)です。

この審査の費用の一部は、オランダ政府による同国漁業者の認証取得支援の一環としてのオランダ経済農業改革省からの補助金によるものです。

本漁業について

この手掘りザルガイ漁は、オランダ北海沿岸地域ワデン海とオーストルシェルデ(Oosterschelde)で行われています。ここでのザルガイ漁には、31の漁業権があります。ザルガイ(Cerastoderma edule)は、干潮時に現れる泥地で、網のバッグが付いた熊手を使って獲られています。オランダ・ザルガイ漁業組合(OHV)のメンバーは、年間で400から700トン(むき身)を漁獲しています。OHVの組合員は、年間収穫可能量の最大2.5%を収穫することが許可されています。ザルガイは、主にスペインの市場に売られ、またフランスにも一部が売られます。

漁業と環境団体とオランダ政府の長期的な合意

「昨年、私たちは、この手掘りザルガイ漁の新しい管理システムを作るために一生懸命努力してきました」とOHVの代表者バート・クルスは言います。「最近、私たちは、環境団体、地元自治体、政府と、この漁業におけるより持続的なマネジメントについて、長期的な合意を結びました。次のステップは、この漁業のMSC認証を取得することです。このため、私たちは、認証機関のフード・サーティフィケーション・インターナショナル(Food Certification International)に持続可能な漁業のためのMSC規準に対する審査を依頼しました。

自然とのバランスのとれた持続的な漁業マネジメントに取り組む

MSCベネルクスのマネージャー、ナタリー・ステインは、「OHVが漁業の持続性を測るためにMSC基準を選び、認証取得に取り組むことを嬉しく思います。この漁業は、オランダの沿岸域の自然とのバランスを取りながら持続可能なマネジメントのために努力してきました。MSC審査は、オランダの漁業の持続可能性を改善するために結ばれた、業界、環境団体と政府間での合意を確実なものにします。本審査での成功を期待しています」と述べました。

この本審査は、独立認証機関のフード・サーティフィケーション・インターナショナル(Food Certification International)が行い、本漁業に関係のある方はどなたでも参加できます。ご意見をお持ちの関係者の方は、担当者までご連絡ください。(連絡先:Melissa McFadden, Email: [email protected] Tel: +44 (0)1463 223 039)