【オーストラリア発】 オーストラリア最大のエビ漁業Northern Prawn Fishery （NPF）によるエビ漁業は、このたび、持続可能で適切に管理された漁業として、MSC認証を取得しました。今後NPFの製品は、国際的に認知されているMSCの青いエコラベルの表示が可能となり、認証漁業までのトレーサビリティーを確実にした水産物としてバイヤーや消費者のもとへ送られます。
MSCのオーストラリア・ニュージーランド事務所のマネージャー、パトリック・カレオは、この認証を水産物の愛好者にとって素晴らしいニュースだとし、以下のようにコメントしています。「オーストラリアの人たちは、特に夏の間とクリスマスの時期にエビを使った料理を好んで食べますが、今般より、認証された持続可能な漁業によるエビを味わえることになりました。」また「NFPは国内流通大手のウールワースとコールスにも商品を提供しているので、消費者はエコラベル付のエビを簡単に入手することができます。」とも述べています。
MSC認証取得のための審査は、オーストラリアの北岸の熱帯海域にある西オーストラリアのロンドンデリー岬からクイーンズランドのヨーク岬の間の771,000キロ平方メートルで操業するNFPの52隻の船を対象として行われました。NFPはバナナエビ、インドエビ、オーストラリアタイガー、クマエビ、エンデバーシュリンプ、ヨシエビなどの多種類のエビを収穫しています。
カレオ氏は、「この漁業は、世界でMSCの国際基準を満たす少数のエビ漁業の一つになったわけですが、バナナエビとタイガーエビに対するMSC認証を取得した初めての漁業となりました。」としています。
NPFに対する審査のための資金は、ウールワース・オーストリアとWWFアメリカがその一部を拠出しました。審査は終了までに1年以上要し、独立認証機関のMRAGアメリカにより行われました。NPFの漁業は、資源の持続可能性、生態系に与える影響、管理システムの３つの原則を網羅するMSC基準に対する審査を受けました。
NPF のCEO、アニー・ジャレット氏は今日、持続可能性への証明を喜ばしく思う、とし、次のように述べました。「漁業者であり、水産物における環境的最良の選択を気にする消費者でもある私達にとって、とても良いクリスマスプレゼントとなりました。世界トップクラスの品質を誇る天然エビの生産者である弊社は、今後も環境に配慮し続けます。」
またＮＰＦ副会長のデビッド・カーターは、MSC認証の取得は、最高の達成である、とし、次のようにも述べています。「NPFは、この地域のエビ資源の向上に関する多くの重要な戦略を進める協力的なパートナーであり、リーダーでもあります。混獲を減らし、ＮＰＦの全般的な持続可能性を高めるべく、調査を推進します。」
MSCは、世界で最も評価され、認知される天然水産物認証のための世界基準を維持しています。MSCのプログラムは、科学に基づく厳密な基準と、国際的に認定された認証機関による独立した第三者審査に即しています。
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