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カナダ ブリティッシュ・コロンビア州のシロザケ3漁業がMSC認証取得

本日、カナダ・ブリティッシュ・コロンビア州の3つのシロザケ(学名:Oncorhynchus keta)漁業が、持続可能で適切に管理された漁業としてMSC認証を取得しました。これにより、カナダのMSC認証水産品の国際市場への供給はさらに前進します。今回は、同州南部の海峡に面したバンクーバー島の西沿岸と、フレーザー川のシロザケ漁業が、インターテック・ムーディー・マリン(IMM)が行った独立した第三者機関による厳格な科学的審査を経てMSC認証を取得しました。4つ目の認証単位である北・中央沿岸漁業は、まだ審査中です。

この認証により、カナダの商業用の主要魚種であるサケ種である、シロザケ、カラフトマス、ベニザケが持続可能で適切に管理された漁業としてMSC認証を取得したことになります。シロザケの商業漁業者は、曳き網、刺し網、トロール、地引き網、インディアン水車、やな、たも(小魚用の柄つき網)といった漁具を使用しています。2012年には、ブリティッシュ・コロンビアのシロザケ漁獲高の4分の3にあたる3,000トンのシロザケが、世界中のバイヤーに送られました。

漁業者のコメント

カナダ太平洋持続可能漁業協会(CPSFS)代表のクリスティーナ・バリッジ氏は「2012年のシロザケ漁は、12月初頭に終了しましたが、これらの漁獲に認証が適用され、その水産物を顧客に重要視されているMSCの認証とともに届けられるようになったことを非常に喜んでいます。数ヵ月後には北沿岸と中央沿岸の漁業もこれに加わることを期待しています」と述べました。

MSCのコメント

MSCアメリカ地区ディレクターのケリー・コフリンは、以下のようにコメントしました。「このシロザケの3漁業がMSC認証を取得は、カナダの持続可能な水産物への取り組みを強調する形となりました。カナダ太平洋持続可能漁業協会は、実質的にカナダの天然鮭のバイヤーを代表しており、今回シロザケ漁業のMSC認証プログラムと世界の認証を受けたサプライチェーンへの参加を歓迎いたします。」

シロザケ漁業は、漁業可能量(TAC)、必要漁具、漁期などについて、国内の持続可能な漁業に関する政策の管理調整や監督を行っているカナダ水産海洋省(DFO)の管轄下にあります。カナダでは、鮭の漁獲は、水揚げ場所における監視、操業日誌、販売時のレシート、不定期の監査により確認されます。認証には、漁獲制限管理のより適切な設定や、資源状況の継続的な監視についての改善行動が含まれていますが、これらは短期・長期両方の観点で漁業の運営に関する決定を行うカナダ政府への報告に役立ちます。

報道関係者のお問い合わせ先:MSC 日本事務所 [email protected]