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カナダのエビ漁業がMSC認証を取得

カナダのホンホッコクアカエビ(Pandalus borealis)漁業とシマエビ (Pandalus montagui)漁業が、MSCの「持続可能で適切に管理された漁業のための原則と基準」に則った独立審査を経て、認証されました。漁業者は、カナダエビ生産者協会(CAPP)と北部連合で、この2つのメンバーであるホンホッコクアカエビ漁の免許を持つ17の生産者が、青いMSCエコラベルを製品につけることができます。

この漁業は、カナダの北西大西洋排他的経済水域(EEZ)内で操業されており、今回の認証は、エビ漁海域(SFA)2-6で漁獲されるホンホッコクアカエビ、SFA7で漁獲されるホンホッコクアカエビ、SFA2-4で漁獲されるシマエビの3つの認証単位があります。この3つの認証単位では、大型冷凍装置付漁船を使用し、混獲回避のためのノードモア底魚分離漁獲網(Nordmore groundfish separator grate:混獲防除装置)を使用したオッタートロール漁を行っています。また、この漁業は、中立的な立場にあるオブザーバーによる監視率が100%です。

ホンホッコクアカエビ漁は、年間を通して行われ、氷の状況によって場所ごとに季節的な変動があります。最近の漁船の水揚げは、年間50,000から60,000トンです。漁獲されたエビは、海上凍結、殻つきの生あるいは調理済みの形で、主に、ロシア、ウクライナ、中国、日本、西ヨーロッパへ販売されます。

CAPPのエグゼクティブ・ディレクターのブルース・チャップマン氏は、「カナダのホッコクアカエビ業者は、漁業が持続的で適切に管理されているという認証を受けることができたことを喜んでいます。バイヤーに好感を持って受け止められ、我々の持続的な漁業が認証承認を達成したことで認められたことを嬉しく思います」と話しています。

MSC北米地域ディレクターのケリー・コグリンは、「MSCは、CAPPのこの達成をお祝いします。MSC認証のエビは世界中の多くの市場で需要があり、今回の認証によって製品供給が増えることは、漁業バイヤーや消費者にとって歓迎されるでしょう」と述べています。

この漁業の審査は、第三者認証機関のムーディー・マリンが行いました。審査では、MSC規準の3原則である、漁業資源量の状況、漁業が海洋生態系に与える影響、漁業全体における管理システムについて詳細に評価が行われました。この漁業に関するより詳しい情報やMSC基準に対する本漁業の審査スコアを含む最終報告書は、MSCのウェブサイトでご覧いただけます。www.msc.org/track-a-fishery/certified.