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カナダのギンダラ漁業がMSC認証の本審査へ

ワシントン州シアトル― Wild Canadian Sablefish Ltd.が海洋管理協議会(MSC)認証取得に向けた本審査に入りました。ブリティッシュコロンビア州の監督下のギンダラ(Anoplopoma fimbria)漁業が、MSCの、持続可能でよく管理された漁業のための基準に照らして審査されることになります。

MSCは、国際的に最も認知されている持続可能な漁業認証と水産物のエコラベル制度を運営しています。MSC認証の基準には、主となる原則があり、それらは、魚種資源の状況、漁業による生態系への影響、そして漁業管理の3つに関するものです。

Wild Canadian Sablefish Ltd.は、カナダのギンダラ取引ライセンス取得者を代表する団体です。ギンダラ漁の漁師たちの権益を守るとともに、カナダのギンダラ資源保護のための政策を構築するため、1987年に設立されました。

Wild Canadian Sablefish Ltd.のトップ、ロン・マクドナルド氏は、次のように述べています。
「カナダのギンダラ漁業船団は、漁業の共同管理と保護において世界をリードしています。今回、MSC認証の本審査へと進むことで、持続可能な海洋資源の利用に取り組む世界の漁業の一員となることを大変うれしく思っております。」

MSCのアメリカ地域担当ディレクター、Brad Ackは次のようにコメントしています。
「ブリティッシュコロンビア州のこの漁業がMSC認証の審査を受けることになったことを大変喜んでおります。カナダ産ギンダラは日本で大変人気がありますが、その日本の市場をはじめとして、MSCのエコラベルが保証する、世界で最も良く管理された漁業による水産物を調達したいという声が世界中の市場で高まってきています。」

カナダのギンダラのおよそ83%が日本に向けて輸出され、12%がアメリカ、ヨーロッパと中国に輸出されています。残りの5%は、スモーク、切り身、ステーキといった付加価値商品としてカナダの国内市場で販売されています。

MSCの基準に照らして審査されるこの漁業の漁獲方法は延縄(Korean trapsおよびhook and line)です。他の2つの漁業、First Nations communal fisheryと底魚漁業が同じギンダラ資源を対象に漁業を行っていますが、これらは、この審査の対象には含まれていません。2007~2008年のカナダのギンダラの総漁獲可能量は3,300トンでした。ギンダラはカナダの排他的経済水域で漁獲されています。

審査は独立した第三者認証機関のMoody Marine Ltd.によって行われ、12か月で審査が完了する見込みです。MSCの漁業審査方法の一環として、当該漁業に関連するすべての知識・情報が考慮されるよう、審査プロセスを通して、外部の関係者からのコメントが求められることになります。

以上