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カナダのノバスコシアとニューブランズウィック近海のロブスター漁業がMSC認証を取得

ファンディ湾、スコシアン大陸棚、及びセントローレンス湾南岸のロブスターかご漁業(ノバスコシアとニューブランズウィック)が海洋管理協議会(MSC)漁業規準に適合しているとして認証を取得しました。SAIグローバルによる独立した審査に合格したことにより、この漁業によるロブスターには、適切に管理された持続可能な漁業の証である青いMSCエコラベルを表示することができます。

将来の健全な海洋生態系に寄与する、259に及ぶMSC認証漁業という世界の優良漁業のグループにこの漁業も仲間入りを果たしたのです。

MSCカナダのディレクター、ジェイ・ルガーは次のように述べました。「一丸となってこの偉業を達成したノバスコシアとニューブランズウィックの漁業者、輸出業者、加工業者、バイヤー、販売業者の方々にお祝い申し上げます。この漁業の認証取得のニュースは、大量のMSC認証ロブスターを歓迎するグローバル市場にとって、そしてまた世界トップ10の漁業国であるカナダにとっても素晴らしいニュースです。いまや、カナダの漁業全体のおよそ67%までもがMSCプログラムに携わっており、この国を持続可能な水産物における世界的リーダーたらしめています」。

2014年のカナダの全てのロブスター漁業による水揚げ高は8億5,300万カナダドル相当で、国内漁業では最高の額となっています。そのうちの6億7,100万カナダドル、全体の79%がファンディ湾、スコシアン大陸棚、及びセントローレンス湾南岸(ノバスコシアとニューブランズウィック)の独立したかご漁業ロブスター生産者らによるもので、それが大西洋カナダの湾岸コミュニティの多くの経済的中心を成しています。

ファンディ湾、スコシアン大陸棚、セントローレンス湾南岸のロブスターかご漁業について

この漁業はカナダの排他的経済水域(EEZ)内にあり、4,152の認可を受けた生産者らがロブスター漁業区域LFA 23、25、26A及び26B(認証単位1)、LFA 27~33(認証単位2)、LFA34(認証単位3)、LFA35~38(認証単位4)にて操業しています。カナダ水産海洋省(DFO)の推計によると、2014年のこの漁業の水揚げ量は63,366トンで、カナダ全体のロブスター総水揚げ量のおよそ75%となっています。

このロブスターの主な市場はアメリカで、次いでヨーロッパ(ベルギー、フランス、イギリス)、そしてアジア(中国、日本、韓国)です。大量のカナダのロブスターが活魚、もしくは加工(冷凍ロブスターテール、丸、ロブスターミート)されてこうした国々に輸出されています。

この漁業を管理団体はノバスコシア・ニューブランズウィック ロブスター エコ認証協会で、認証取得を目標として、生産者、販売者、バイヤー、輸出業者、加工業者などの関係者で構成されています。このグループには、長期にわたってノバスコシアとニューブランズウィックのロブスターを世界の市場に届けてきた、二つの地域の大多数の漁業組合、最大手の加工会社と輸出業者、バイヤー、そして販売業者らが集まっています。

Nova Scotia and New Brunswick Lobster Eco-Certification Society会長のユージーン・オレアリー氏は次のように述べました。「カナダのロブスター産業にとってMSC認証取得は大変素晴らしいことです。これは地域の境界、そして競合企業間を超えた産業間の協力の成果であり、それぞれの企業の独立性が際立つことで知られるこの業界ではこのこと自体がひとつの大きな達成でもあります。今回の認証取得は、長期にわたる漁業資源の維持を確実なものにし、成長を続ける国際市場においてカナダ最大規模のロブスター漁業を優位に立たせてくれるものです。わたし個人としても、これまでやり遂げた仕事を誇りに思っていますし、認証を維持していくためにも今後も取り組みを続けていきます」。

審査と認証について

この審査では第三者認証機関であるSAIグローバルがMSC漁業規準に則った審査を行いました。規準の3つの原則、漁業資源の状態、漁業が生態系に及ぼす影響、そして漁業の管理システムについて厳密な審査が行われました。

公開用認証報告書を含む詳細についてはこちらをご覧ください。Bay ofファンディ湾、スコシアン大陸棚、セントローレンス湾南岸のロブスター漁業審査ダウンロード> (英語のみ)