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ケルト海のニシン漁業、スプラット漁業、イワシ漁業がMSC審査へ

ケルト海ニシン管理諮問委員会Celtic Sea Herring Management Advisory Committee(CSHMAC)に所属するニシン漁業、スプラット(ニシン科の小魚)漁業、イワシ漁業がMSC審査に入りました。MSC認証取得を目指す北ヨーロッパの浮魚漁業は増加し続けていますが、今回のニシン漁業、スプラット漁業、イワシ漁業も加わることになり、認証取得に成功すれば、スプラット漁業では初の認証取得漁業となります。

ケルト海は北東大西洋の一部で、アイルランド南岸から北フランスのブレストに至る海域です。イギリス海峡およびブリストル海峡の西端から大陸棚の縁に及びます。現在この漁業は、1990年代後半のニシン資源崩壊を受けた回復計画の後期段階にあります。産卵域の閉鎖、魚卵漁の禁止、厳格な漁獲枠規制の結果、ケルト海のニシン資源は2012年までに完全な回復が見込まれています。

CSHMACは、9~35メートルの表層ペアトロールを用いる42隻の漁船を擁しています。CSHMACの漁船団は、この魚種に対するアイルランドの漁獲枠の90パーセントを捕獲し、2010年の総水揚量は約7,900トンに及びました。水揚量の大半は、ドイツ、ポーランド、リトアニア、ロシア向けに、冷凍フィレ、ドレスニシン、ラウンド冷凍ニシン、酢漬けフィレ、「ロールモップ」といった製品として販売されます。

CSHMACの会長で、アイルランド・南西漁業生産組織(名称仮訳・Irish South & West Fish Producers Organisation)のギャビン・パワー氏は、次のように述べています。「当委員会は、これらの漁業がMSC審査プロセスに入ったことは喜ばしいことです。持続可能に管理された漁業のためのMSC認証に対する認識の高まりによって、今後、私たちのニシン漁業、スプラット漁業、イワシ漁業は優位な立場を占めることになり、顧客や消費者に対して最高水準の持続可能な漁獲操業を保証することができます。MSC認証は、これらの漁業で優れた実践を行なう漁師たちに最高の報奨をもたらしてくれるものであり、市場における認証取得製品のシェアを将来にわたって安定させてくれるものだと私たちは考えています。この認証取得目標の達成に向けて、MSC、Food Certification Internationalをはじめ、その他のステークホルダーと協力していくことを楽しみにしています」

MSCのカントリーマネージャー、トビー・ミドルトンは次のように述べました。「アイルランド漁業で4番目となるこの漁業のMSC審査入りを心から喜んでいます。アイルランドは、認証取得持続可能漁業を主導する国の1つとして急速に頭角を現している存在です。MSC制度は、持続可能な漁獲操業を認め、報奨するように考案されています。私は3月のIrish Skipper Expoに参加する予定ですが、この漁業の代表をはじめ、MSC認証がもたらす便益に関心を持つ漁業者の方々にそこでお会いできることを楽しみにしています」

審査への関与
当審査は、独立認証機関のFood Certification International(フード・サーティフィケーション・インターナショナル)が執行します。この漁業のステークホルダーはどなたでも参画することができ、FCIでは既に24のステークホルダーグループを確認しています。審査への関与をお望みの場合は、Melissa McFadden氏([email protected])までお問い合わせください。