Skip to main content

MSCの最新ニュースをご紹介するプレスリリースです。

MSCジャパンのプレスリリースをメールで受け取りたい方は、 こちらの登録フォームよりお手続きください。

コーンウォールのイワシ漁業がMSC認証を取得

イギリス、コーンウォール地方を代表する漁業のひとつであるヨーロッパマイワシ漁業が、持続可能で適切に管理された漁業として、MSC認証を取得しました。今後その漁獲物にMSCの青いエコラベルを付けることができます。この漁業はまた、「コーンウォールのイワシ」として、最近ヨーロッパの原産地名称保護制度で認められています。

 コーンウォールのイワシ漁業は、データが不足している漁業(その多くが発展途上国に存在する)のためのMSC審査方法を確立するプロジェクトにおいて、2008年に試験的にMSC漁業審査を開始しました。このリスクベース・フレームワーク(RBF - Risk Based Framework)と呼ばれる審査において、良い業績を示した後、コーンウォールのイワシ漁業は通常の漁業審査を通過しました。

 コーンウォールのイワシ漁業は、現在、リングネットを使用する6隻と、刺し網を使用する10隻の船とで構成されています。船はニューリンとメバジスジーから出港し、陸地から6マイル以内の沿岸で操業します。彼らの漁獲するイワシは、漁獲が許可されている最小サイズをはるかに超えた大型で、これが、レストランや小売企業に人気のゆえんです。

 コーンウォール・イワシ管理協会*(the Cornish Sardine Management Association)の議長であるニック・ハウエルは、「コーンウォールの伝統的な漁業がMSC認証を取得したことを大変うれしく思います。そして、もちろんこの認証取得は、Marks & Spencer と Seafishの資金提供によるサポート無しには、成し得なかったことです」と言います。

 MSCイギリスのカントリーマネージャーのトビ-・ミドルトンは、次のようにコメントしています。「コーンウォールのイワシ漁業の認証取得は、コーンウォール・イワシ管理協会のたゆまざる努力と的確な管理の結果です。また、認証取得の過程における同協会の漁業者による試験的審査への協力は、認証取得を目指す発展途上国の漁業者“仲間”を助けることになるのです。これは、発展途上国の漁業者に、以前は利用できなかった、漁業管理や経済的便益をもたらすことになるのです。私は、MSC認証取得とそのために注いだ努力を同協会メンバーが誇りに思い、また、その努力は国内外における当漁業への関心の高まりによってすぐに報われるものと信じています。」

Seafishの開発ディレクターであるジョン・ハーマンは、次のように話しています。「Seafishは、データが十分でないコーンウォールのイワシ漁業の資源状態を審査するためのツール開発への資金提供に協力しました。私たちは、このツールを国際基準に照らし合わせ、利用可能データの不足という問題に直面している漁業に対して試行する必要性を認識していました。このツールの開発は、MSC認証制度にとって非常に大切なステップであり、またコーンウォールのイワシがこの新しい手法で評価された後、MSC規準への合致が証明されたことを喜ばしく思っています。」 

以上

団体名などの表記はご参考としてのものです 

*コーンウォール・イワシ管理協会について

コーンウォール・イワシ管理協会は、2004年にコーンウォールのイワシ漁業者と加工業者が漁獲、加工、マーケティングにおける基準に相互賛成することにより設立した団体です。当協会の目的は以下の通りです。

  • 漁獲物の質の保持
  • 資源保全方法の徹底
  • 漁獲の管理と記録付け
  • 製品の市場開拓