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スペインAGARBA協会のバレンツ海におけるタラ漁業、MSC本審査開始

主要なスペインのタラ漁船団であるAGARBA協会のバレンツ海におけるタラ(Gadus Morhua)漁業が、独立第三者機関によるMSCの適切に管理された持続可能な漁業のための認証に対する、本審査を開始しました。

漁業について

この審査のクライアントである、AGARBA (Asociación Nacional de Armadores de Buques de Pesca de Bacalao) は、スペインのタラ漁業を行う主体のうち、39.04%の漁獲枠をNAFO漁場とバレンツ海(ノルウェーのEEZ)とスヴァールバル諸島保護漁場において持っています。この漁業認証単位には、3漁船が含まれます。2011年の年間総漁獲は、6,000トンでした。

この漁業で使用される漁具は、底引きで、操業は、ICESのサブエリアⅠとⅡで行われます。この漁業が認証取得に至れば、この漁業からの製品にはMSCエコラベルの表示が可能になります。

AGARBAは、重要な漁業オーナーであるARVI共同組合のメンバー

AGARBAは、ARVI共同組合(Cooperativa de Armadores de Vigo)に属しており、ヴィーゴ港にあるPesquera Áncora SLU社、イギリスのUK fisheriesと経験豊かな家族経営のVelaspex SL社により構成されています。この家族の伝統と産業漁業の経験とからなる組合は、持続可能性の獲得という漁業の目標を設定するのに行動的で、実用的な共同体です。

AGARBAのMSC認証取得を目指す動機には、彼らの漁業の存続をかけた思いと同じ物があります。AGARBAは、自己規制こそが持続可能性の獲得とMSC認証取得における最良の方策であり、業界を先導する独立団体として、認証も取得が付加価値の向上に必要だと考えています。さらにMSCは、新たな商業的機会を提供し、既にMSCが広まるイギリスだけでなく、最近MSCが認知され始めたイベリア半島、ポルトガル、スペインなどでその存在を強化することになります。

AGARBAのコメント

AGARBAの代表であるイヴァン・ロペス氏は次のように話しています。「AGARBAは、持続可能な漁業の将来にしっかりとした責任も持ち、それを実行するためには、自己規制を進める手助けになるイニシアチブを推し進めることにあると考えます。さらに、我々は、MSC認証こそが、その将来への責任を保証する最良の方法と信じています。アクティブに活動するスペイン漁業の一員として、多くの市場がこの業界に対して持つ、一部の利益団体による捻じ曲げられたイメージも十分認識しています。MSC認証の取得が我々の基準が、他と等しく高いことや環境と社会経済における持続可能性への我々の責任が同じように確固たるものであることを証明する最良の方法なのです。」

MSCのコメント

MSCのスペイン・ポルトガルカントリーマネージャーであるラウラ・ロドリゲスは、次のようにコメントしています。「AGARBAは、スペイン漁業のなかで6番目にMSC本審査に進む漁業で、タラ漁業としては2番目です。Pesquera Ancora と Velaxpexの発表によると、独立した信頼のおける認証制度からの保証は、スペイン漁業業界に輸出だけではなく、より国内市場において価値を与えます。意義のある審査になることを祈っています。」