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デンマークのイガイ漁業がMSC認証を取得

デンマークのイセフィヨルドとユトランド半島東部のイガイ漁業が、持続可能で適切に管理された漁業として海洋管理協議会(MSC)の環境基準に対する認証を取得しました。デンマークにおいてMSC認証を取得した漁業はこれで8つ目となります。この漁業による製品は国際的に認知されているMSCの青いエコラベルを付けることができます。今回のMSC認証取得によって、デンマークにおいて、既に持続可能な方法で漁獲されている年間10万トンの水産物に加えて、更に5千トンのMSC認証製品を消費者に提供できることになります。

MSC認証では、独立した専門科学チームが、漁業が及ぼす影響とその管理状況について、MSCの持続可能な漁業のための環境基準に則した審査を行ないます。今回の漁業の場合、イガイの資源状況が健全で、漁業が生態系に及ぼす影響が最小限なものであり、漁業管理システムが効果的に機能していることを実証しなければなりませんでした。現在、当漁業はトレーサビリティーのためのMSCのCoC基準に対する認証を申請中です。CoC認証を取得すれば、この漁業によるイガイにもMSCの青いエコラベルを付けることができるようになり、消費者も持続可能性に寄与する選択ができるようになります。

生態系への影響を最小限に抑えるイガイ漁業

新しくMSC認証を受けた当漁業は4隻の船を有しており、ドレッジ漁(けた網)によってイガイ(Mytilus edulis)を捕獲しています。イセフィヨルドとカテガット海峡南部のユトランド半島東部沿岸とベルト海峡で年間を通じて操業を行ないますが、7月中旬から1月にかけてが漁繁期です。

MSC認証を取得するために当漁業は、生態系への影響が最小限に抑えられており、資源の漁獲が持続可能な方法で行なわれていることを示す証拠を提出しなくてはなりませんでした。この漁業は、5年の認証有効期間中に、資源と海底への影響についての継続的モニタリングおよび記録に重点を置いた行動計画の実行を含め、環境的便益をもたらすための取り組みを追求していきます。

ウィットラプ・シーフード社のスティグ・ウィットラプ氏は「私どものイガイにMSCの持続可能性のラベルを付けて販売できることをたいへん誇りに思っております」と述べています。

持続可能な水産物に対する消費者需要の拡大

MSCのバルト海地域マネージャー、ミナ・エップスは次のようにコメントしました。「イセフィヨルドとユトランド半島東部のイガイ漁業の認証取得を祝福いたします。MSC認証によってウィットラプ・シーフード社は市場において優位に立つことができ、ヨーロッパの持続可能な水産物に対する消費者需要の拡大に応えることができるでしょう」。

イセフィヨルドとユトランド半島東部で年間に水揚げされるおよそ5千トンの水産物は、生鮮と加工品(缶詰)として国内およびヨーロッパ本土の様々な市場に向けて販売されます。