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デンマークのシロイトダラ漁業がMSC認証を取得

デンマーク漁業者生産組合(DFPO)のメンバーによって共同で管理される北海とスカゲラックのシロイトダラ(セイス)漁業が、MSCの持続可能で適切に管理された漁業のための環境基準に合致しているとして認証を取得しました。これにより、およそ7千トンのデンマークのシロイトダラにMSCエコラベルを表示できるようになります。

認証を取得したDFPOのデンマーク北海とスカゲラックのシロイトダラ漁業では、引き網、固定刺し網、底引き網漁などを行なうおよそ150の漁船を擁しています。この漁業は2004年のEU、ノルウェー間の合意の対象となっており、2008年に更新されたEU、ノルウェーの漁獲管理規規制に準じて管理されています。EUの取締機関とノルウェーの沿岸警備隊によって、海上および水揚げの検査が行なわれています。

デンマーク・シロイトダラの主たる市場はドイツ、オランダ、フランス、そしてスペインで、漁獲物の一部はフィレー加工され国内で消費されます。

適切な漁獲へのDFPOのメンバーの誇り

DFPO のプロジェクトマネージャー、ジョナサン・ヤコブセン氏は次のように述べました。「私たちのメンバーは適切な漁獲について漁師としての誇りがあります。シロイトダラ漁業でMSC認証を取得できたことは、私たちにとっての適切な収穫と言えます。MSC認証は、海の生物の素晴らしい多様性を次世代の漁業も確実に支えてくれるような管理を行ないながら、最高品質の水産物を供給することが私たちには可能なのだということを、細部にわたって実証してくれるものなのです。そして、見識ある消費者に対しても、デンマークのシロイトダラを購入することがつまり、彼らにとっての適切な収穫なのだということを伝えることができるのです。」

DFPOの目標はMSC認証100%

MSCヨーロッパの副ディレクター、カミエル・デリッヒ は次のコメントを寄せました。「DFPOは、そのすべての漁業でMSC認証を取得することを、2008年初頭に発表しました。これはデンマークの水産物業界において前例のない事で、すべてのデンマーク漁業がMSC認証へ向けた取り組みを目標とするプロジェクトへとつながったのです。デンマークの多くの漁業がMSCの予備審査、本審査に関わるようになり、主となる漁業のいくつかは(ニシン、サバ、イガイ)すでにMSC認証を取得していますが、今回私たちは、北海とスカゲラックのシロイトダラ漁業によるMSC認証取得を祝うことができることになりました」

「第三者認証機関による独立した審査で、北海とスカゲラックのセイス漁業は、その対象とする資源が健全なものであり、生態系への影響が限定的で、優れた管理が行なわれていることが実証されました。認証を維持するために更なる改良を求められた点や、生息域への影響に関する更なる実証など、環境的側面において条件を課された点もあります。こうした取り組みは現在も進行中であり、その結果はこの漁業の管理のために利用されることになります」

「食用としてデンマークで水揚げされる水産物の50%が認証を受けたものとなり、東バルト海のマダラ漁業やホッコクアカエビをはじめとする、9つの重要な漁業については、現在MSC 基準に則った審査を受けているところです。MSCは、デンマークの水産物業界における持続可能性に対する熱意に感謝します。そして、今後も協力して歩んで行けることを期待しています。 増加し続けるMSC認証水産物への需要によって、このシロイトダラ漁業は大きな恩恵を受けるものと確信しています。」