Skip to main content

MSCの最新ニュースをご紹介するプレスリリースです。

MSCジャパンのプレスリリースをメールで受け取りたい方は、 こちらの登録フォームよりお手続きください。

ナウル協定加盟国(PNA)のキハダマグロ漁業がMSC認証を取得

ナウル協定加盟国(PNA)の中西部太平洋の巻き網漁業の素群れ操業によるキハダマグロは海洋管理協議会(MSC)のエコラベルを表示することができるようになりました。

キハダマグロを対象とする巻き網漁業がMSC認証を取得するのは、今回のナウル協定加盟国(PNA)が初めてとなります。この漁業によるキハダマグロの年間漁獲量はおよそ14万トンで、PNA加盟国水域内で漁獲されるキハダマグロの半分を占めています。

持続可能性への熱心な取り組み

「マグロの個体群が豊かであることは、環境にとっても、経済にとっても、たいへん重要なことなのです。」とMSCのグローバル・コマーシャル・ディレクター、ニコラ・ギシューは言います。「マグロ漁業の持続可能性の審査では、MSCの漁業規準の堅固な要求事項が用いられます。今回MSCの認証を取得したことによって、PNAは海洋環境と水産業界の持続可能な未来のための彼らの熱心な取り組みを示すことができたのです」。

PNAのコマーシャルディレクター、モーリス・ブラウンジョン氏は次のように述べました。「これはマグロ産業にとっての大きな進展です。PNAでは、ブランド、レストラン、小売業者と協力し、MSCラベルの付いた持続可能なマグロの供給を増やしたいと考えています。MSCエコラベルを表示したPNAのマグロには、パシフィカル(Pacifical)のロゴも表示されます。これは、これまでの何世紀もの間、そして今後の世代のために真に価値のある海洋資源を保護管理するPNA加盟国に対し、市場としての責任を示すものです」。

豊かな海洋環境を守る

MSC漁業規準の厳格な要求事項に合格したということは、このキハダマグロ資源は持続可能な方法で漁獲されていて、健全で豊かな海洋環境が守られていることを意味します。

PNAの素群れのカツオ漁業は既に認証を取得しており、キハダマグロも混獲種として持続可能性が審査されていました。そのため、今回はSCSグローバルサービスにより迅速審査とよばれる簡略化された審査が行われました。カツオ漁業認証の厳正な規準を満たすために既に導入されている要求事項がキハダマグロの漁獲にも適用されることになります。人工集魚装置(FAD)を使用した漁獲物は認証の対象となっていないため、素群れを対象とした漁獲物をFADによる漁獲物から分別することがMSCのCoC規準で求められています。

認証の条件

今回のキハダマグロの認証には、すでに認証を取得しているカツオ漁業と同じ認証条件と有効期限が適用されます。現在の認証は2016年の12月まで有効です。その後も認証を保持するためには、MSC漁業認証の再審査を受けなければなりません。「来年の再認証を成功させるためにPNAは必要となるすべての対策を行うつもりです」とPNAのモーリス・ブラウンジョン氏は述べています。