ニュージーランドの人気ある白身魚であるホキが、3度目の持続可能な漁業のためのMSC認証を取得しました。世界中で3度目の認証取得を初めて果たした漁業のうちの一つとなりました。
持続可能性への長期に渡る取組み
MSCオーストラリア・ニュージーランド マネージャーのパトリック・カレオは次のようにコメントしています。
「このホキ漁業は、長年に渡る持続可能性への真摯な取組みの中で、漁業の環境への影響を減らすことのできるように、管理の改善を行ってきました。ホキ漁業の漁獲割当を保持するDeepwater Groupと、ニュージーランド 第一次産業省が協力し、海鳥とオットセイへの接触を減らすための方策と戦略を積極的に開発してきました。」
「また、より広範囲の海底生息域と生態系を守るために、ニュージーランドの排他的経済水域(EEZ)の30%を閉鎖水域にしたことも、いかに産業と政府が協力し、低生保護エリアの海洋生物多様性を保全しているかの一つの例です。」
この漁業は、国際的に認定を受けた認証機関であるインターテック・ムーディー・マリーンにより、MSCの持続可能で適切に管理された漁業のための基準に照らし合わせ審査されました。
環境改善への献身
Deepwater GroupのCEOであるジョージ・クレメント氏は次のように話しています。「漁業の持続可能性につていの3度目の独立認証機関による証明は、この漁業の環境改善への献身への認識です。ニュージーランドのホキ漁業は、遡ること2001年にMSC認証を取得しましたが、これは、世界で3番目でした。その後、2007年には再認証を受け、2012年に3度目の認証を取得したのです。この産業の責任ある改善の継続と第一次産業省との緊密な連携の賜物です。」
第一次産業省との連携は、漁獲枠保持者と政府とが、戦略的な操業目標を統合し、長期的な科学と情報プランの策定と年間のモニタリングと研究への投資を増やすことにつながりました。
重要な漁業
ホキは、ニュージーランドで3番目に市場価値の大きな種で、昨年度は、1億8000万$NZの売上があり、この国の経済の重要な一要素となっています。
MSCオーストラリア・ニュージーランド マネージャーのパトリック・カレオは、「この3度目の認証の知らせは、MSC認証を受けた水産物製品にとっても素晴らしいニュースです。MSCのエコラベルを表示しているフィレやフィッシュフィンガー製品には、ニュージーランドのホキを使用しているものがたくさんありますが、この再認証により、美味しい持続可能な水産物を食べ続けることができるようになりました」と話しています。