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ニュージーランドのミナミダラ底引き漁業、MSC認証取得

ニュージーランドのミナミダラ底引き漁業が、MSCの持続可能で適切に管理された漁業のための基準を満たすとして、MSC認証を取得しました。この漁業からの製品にはMSCの青いエコラベルを付けることが可能になります。

 この漁業は、認証機関であるインターテック・ムーディー・マリンによる厳格な独立審査を経て、漁獲対象種資源が健全であること、また漁業活動による生態系への影響は最小限であり、総合的にこの漁業が適切に管理されていることが証明されました。

今回の認証は、ニュージーランドの排他的経済水域(EEZ)内の、バウンティープラットフォーム、キャンプベル島海膨、プカキ海膨管理区域で操業するディープウォーターグループに選抜された船が対象です

ミナミダラの漁獲は、ほぼ中層浮魚トロールで行われます。

この管理区域におけるミナミダラの漁獲高は、毎年ニュージーランド第一次産業省(元漁業省)によって設定される漁獲可能量によって変動します。可能量は、割当管理システム(quota management system:QMS)を通じて、最大持続生産量(MSY)を支える資源レベルを保つ目的をもって決定されます。

2010/11年のQMSを用い政府によって設定された量業漁獲可能量(total allowable commercial catch:TACC)は、44,848トンで、この期間中約39,000トンが水揚げされました。

認証取得漁船は、鳥の混獲を低減する装置(鳥を忌避する道具やトリライン)を使い、また魚の廃棄物を減らし、鳥との接触を減らす管理をしています。また、深い海で操業する漁船による海獣の捕獲を最低限にために、海獣に関する操業手順も施行されました。この漁業における底引き操業は、比較的小さなエリアで行われており、年ごとの持続可能性に変化がなく、海底の生息域への影響は低度に抑えられています。

ディープウォーターグループとニュージーランド第一次産業省は、漁業管理においてパートーナーシップを結んでおり、深い海における漁業管理をよりよいものにするために、主要な漁業区域と作業計画理解が覚書により確認されています。

漁業操業者からのコメント

ディープウォーターグループの最高責任者であるジョージ・クレメント氏は、次のように話しています。「我々の漁業が、MSCの厳格な環境規準に合致していることを大変うれしく思います。これは、私たちが既に確信していたこと-漁業管理をすばらしい科学とニュージーランドの世界を牽引する割当管理システムに支えられ、共同で行うこと-をお客様に証明する裏打ちになりました。」

MSCのコメント

MSCマーネージャーであるパット・カレオは、次のようにコメントしています。「ニュージーランドのミナミダラの認証取得は素晴らしい結果で、ニュージーランド第一次産業省とニュージーランドの漁業業界の有効な管理への賛辞です。ディープウォーターグループは、科学に基づいた厳格で透明性のある審査を彼らの漁業に対して行ったこと、また、基準を満たしていることを称賛されるべきです。この漁業は、世界で初めて認証を受けたミナミダラ漁業です。私たちは、この漁業からの製品の需要が主要な輸出マーケットにおいて高まることを期待しています。」