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ノルウェーおよびアイスランドのニシントロール引き網漁業がMSC認証を取得

アイスランドの企業、サムヘリエ社およびシルダヴィンスラン社(サムヘリエ社が部分所有)のニシン漁業がMSC認証を取得しました。ノルウェーの春産卵ニシン漁業とアイスランドの夏産卵ニシン漁業は、合わせて年間およそ91,000トンの水揚げがあり、ノルウェー春産卵ニシンのアイスランドの割当量の24.95%とアイスランド夏産卵ニシンの割当量の28.84%を占めています。

この認証には6隻の遠洋漁業トロール漁船と海上で漁獲し加工を行う1隻の加工船が含まれます。アイスランドの漁業法では加工船には常に科学的な監視者が同乗していなければなりません。審査の対象となったすべてのニシンは食用で、断片は魚粉製造に用いられますシルダヴィンスラン社は遠洋魚の漁獲と加工における国内最大級の企業で、魚粉と魚油の最大の生産企業でもあります。

シルダヴィンスラン のCEO、グントール・イングバソン氏は次のように述べました。「漁業認証と加工の認証を取得できたことで、MSC認証はニシン産業にとってたいへん画期的なものとなります。これによって海外の市場におけるニシンの立場を強化することができ、また、顧客に対して、私たちが持続可能な方法でニシン資源を利用していることの確証を与えることができるのです。この認証は市場における私たちの地位を優位にしてくれるツールなのです」。

多様な市場

このニシン漁業のヨーロッパでの主な市場は、ポーランド、フランス、ウクライナ、ロシア、ベラルーシで、アフリカ最大の市場としてはナイジェリアが挙げられます。シルダヴィンスランが生産する魚粉は主として西ヨーロッパの餌の生産者に向けて出荷されるものです。

アイスランド、フェロー諸島およびグリーンランド地域のMSCマネージャー、ギスリ・ギスラソンは次のようにコメントしました。「これはアイスランドの遠洋漁業にとって素晴らしいニュースです。サムヘリエ社は審査を無事に完了することができました。この審査プロセスの開始後に、アイスランド・サステナブル・フィッシェリーズ (ISF)が設立され、ISFがMSCのメインのクライアントとなりました。サムヘリエ社はISFの株主であり、今回の認証もISFと共有されることになります。その幅広い多様な輸出市場での、アイスランドの持続可能なMSC認証ニシンのマーケティングにおいて、世界的に認知されているMSCラベルは心強いツールとなることでしょう」。

審査を行った認証機関FCIは、このアイスランド漁業の管理に対して提出された条件が以下の2点のみだったとして称えています。

-    認証期間内に正式な漁獲管理規則を策定する
-    サバの混獲の管理に関する条件