ヒルトン・シンガポールは、海洋管理協議会（MSC）及び水産養殖管理協議会（ASC）のCoC認証をアジアのホテルとして初めて取得したことを本日発表しました。これよりヒルトン・シンガポールが運営する飲食店でエコラベルが表示された水産物は、持続可能な漁業と養殖による水産物であることが保証されることになります。
アジアのホテル初のMSC・ASC両方のCoC認証取得
MSCは天然漁業認証の代表的存在であり、ASCは責任ある養殖水産物認証を主導するプログラムです。これまでシンガポールはもとより、アジアにおいても、これらの認証を取得したホテルはなく、今回の両認証の取得は初めてになります。
MSCアジア太平洋地域ディレクター、ケルヴィン・ウングは、次のようにコメントしました。「シンガポールにおけるこの大きな一歩をたいへん誇りに思います。イニシアチブをとってMSC CoC認証審査を受けたヒルトン・シンガポールにお祝い申し上げます。他のレストランやシェフの皆さんにお伝えしたいのは、持続可能なシーフードを取り扱うのはとても簡単だということです。持続可能な水産物を選ぶことは日常的なことなのです。MSCのような国際的に認められたエコラベルの付いた水産物に目を向け、試してみるだけのことです。シーフードが大好きな皆さんは、是非ともこの持続可能なシーフードの活動に参加していただき、水産製品を購入する際には青いMSCエコラベルを探してみてもらいたいと思います」。
ヒルトン・シンガポール、ジェネラルマネージャー、ピーター・ウェブスター氏は、「持続可能性は、これからもヒルトン・ワールドワイドの企業責任戦略Travel with Purposeの柱であり続けます。本日の発表は、持続可能なシーフードに対するお客様の意識を高めるための私どもの取り組みを示すものです。この度、ホテルとしてアジアで初めてMSCとASCの認証を共に取得できたことを大変嬉しく思っております」と述べています。
また、「持続可能ではない漁業から海を守ることは切迫した問題であり、これは共同の責任でもあります。サービス業界が協働することで、消費者の意識向上の面で多大な成果をあげることができるでしょう。そして、持続可能な水産物の調達をはじめ、責任ある事業運営も向上させることができるのです。より多くのホテルやレストランがこの高まっている運動に参加してくれることを期待しています」ともしています。
ヒルトン・シンガポールの持続可能性な水産物への道程
持続可能な水産物へのヒルトン・シンガポールの道程は、2014年4月1日に、ヒルトン・ワールドワイドが運営管理を行なうすべてのレストラン及び飲食施設でのフカヒレの取り扱いを全面禁止としたことから始まりました。その後2014年6月に初めて開催された持続可能な水産物のキャンペン「サステナブル・シーフード・フェスティバル」にヒルトン・シンガポールも参加し、来場者にヒルトン・シンガポールのレストランの料理を楽しんでもらいながら、持続可能な水産物を選択することの重要性について学んでもらう機会を提供しました。そしてそれから数か月後、ヒルトン・シンガポールはMSCとASCのエコラベル認証を申請することになりました。
WWFシンガポールのCEO、エレイン・タン氏は次のように述べました。「ヒルトン・シンガポールは私たちが昨年開催したサステナブル・シーフード・フェスティバルの重要な参加企業でしたが、このフェスティバルが持続可能な漁業と責任ある養殖業における最高規準の認証の取得を促すことになったということに私たちはたいへん勇気づけられました。これは企業によるリーダーシップの好事例です。水産資源のほぼ90％までが限界まで、もしくはそれ以上に獲り尽くされているという状況において、シンガポールのホテルやレストランがヒルトンの先例にならうことが切に望まれます。そうすることでシンガポールのみならず、世界の人々が海からの恵みを受け続けることができるのです」。
シンガポールの持続可能な水産物
ヒルトン・シンガポールがCoC認証取得する以前は、シンガポールでMSC及びASC認証水産物製品を購入するには限定されたスーパーかシーフード専門店に行くという方法しかありませんでした。ヒルトン・シンガポールが新しい道を開いてくれたおかげで、近い内にMSC及びASC認証シーフードにより多く出会えるようになることでしょう。
MSC及びASC認証メニューが用意されているヒルトン・シンガポールの飲食施設は、il Cielo Italian Restaurant、Glow Juice Bar and Café、そして新規オープンしたOpus Bar & Grillです。詳細とご予約は+65 6737 2233までお電話いただくか、ウェブページwww.singapore.hilton.com.をご覧ください。