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フィジーのビンナガ漁業、国内初のMSC認証を取得

12月12日、フィジーのビンナガ延縄漁業は、海洋管理協議会(MSC)の認証を取得し、南太平洋の漁業で4番目のMSC認証漁業となりました。この認証は、MSCの持続可能で適切に管理された漁業のための基準に対する、独立した厳格な審査の結果です。フィジーマグロ船主協会(FTBOA)により獲られたビンナガは、世界的に認められたMSCのエコラベル付きで販売することが可能となり、持続可能な漁業で獲られた商品であるという保証を消費者に与えます。

12日、FTBOA事務局、フィジー水産マーケティンググループ事務局長のラッセル・ダンハム氏は、MSC認証はマグロ漁業に利益をもたらす市場を形成するとし、「MSC認証は、持続可能な漁業による水産物への需要が高い地域での新たな市場展開の機会をもたらします」と述べています。また、「MSC認証はフィジー国内の漁業を発展させるうえ、認証に付随する条件は、ビンナガの管理というフィジーの役割を奨励します」ともコメントしています。

MSCのオーストラリア・ニュージーランド・太平洋事務所のパトリック・カレオは、新たな漁業がMSC認証を受けたことを歓迎し、以下のように述べました。

「フィジーのビンナガ漁業は、同魚種の延縄漁業として初めてMSC認証を取得し、その持続可能性を認められました。マグロは最も需要のある魚種ですが、消費者は、その持続可能性が立証されたフィジーのビンナガを味わうことができるようになりました。」

MSCの基準に則った審査は18ヶ月におよび、独立した第三者認証機関であるインターテック・ムーディー・マリンによって行われました。漁業の得点化に際し、審査チームは南太平洋のビンナガ全体の資源状態とその管理状態、さらに、フィジーの漁業に付随する生態系への潜在的な影響を考慮しました。審査は、当海域のビンナガの資源量は健全であり、漁業は周辺部の生息環境と非対称魚種への影響について良好な管理を行っていると結論づけました。

今回の認証は5年間有効で、その間、認証の条件として与えられた要件の改善状況については年次監査で調査され、結果は一般に公開されます。

フィジーのビンナガ漁業は、認証取得の条件として与えられた世界の最優良漁業となるための8つの点について改善を約束しています。これには、漁業管理の改善による、管理基準点の設定と漁獲制限を含めた漁獲方策の構築を含んでいます。同漁業は、漁業が非対象種の資源回復を阻害しないための管理方策を既に施行しています。

審査を実行するため、このフィジーの漁業者は、フォーラム漁業機関と太平洋共同体が管理する、EUが出資したDevFish2プロジェクトから技術面と財政面の援助を受けています。

また、審査はフィジー政府の水産部門からの強いサポートを受けましたが、これは特に適切な漁業管理の実施面におけるものです。

MSCは、天然漁獲水産物の認証のため、世界で最も重んじられ、受け入れられている国際基準を維持しています。MSCの認証プログラムは科学に裏付けされた厳格な基準に基づいており、国際的な認定を受けた独立した第三者認証機関により行われます。

 報道関係者のお問い合わせ先:MSC 日本事務所 [email protected]