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フランスの漁業が初めてMSC認証を取得

フランス、Boulogne-sur-Mer(ブーローニュ・スール・メール)のEURONOR(ユーロノール)によるセイス( シロイトダラ)漁業が、13か月間の審査を終え、持続可能で適切に管理された漁業としてMSC認証を取得しました。これはフランスで初めてMSC認証を取得する漁業であり、ユーロノールのセイス(Pollachius virens)はMSCのエコラベル表示が可能になります。4月28日、ブリュッセルで開催されるヨーロッパ・シーフードショーにおいて、記者発表が行われる予定です。

このセイス漁業は、5隻のユーロノール船団により、西スコットランド沖の北海とノルウェー海で行われ、年間の漁獲量は16,000トンです。フランスのセイス漁獲割当の90%以上の漁獲権を持つこの会社は、セイス漁業では国内最大であり、ヨーロッパにおいても最大のものの一つです。船団は、獲ったセイスを船上でフィレに加工する3隻の冷凍船と、水揚げ後にセリにかける鮮魚を運ぶ2隻の漁船から成っています。

EURONOR のCEO(最高責任者)のXavier Leduc(ザビエ・ルデュック)は、「過去13カ月間、非常に前向きな経験を重ね、その結果フランス最初のMSC認証を取得したことを誇りに思います。競争の激しいこの市場において、MSCのエコラベルは持続可能な漁業の証であり、新しい市場への扉を開いてくれるものです。過去数カ月の間に、鮮魚の取引において注目すべき発展があり、また卸売業者間での関心が増してきているのを我々は目の当たりにしています。その多くは、既にMSC認証を取得した水産物のトレーサビリティーを確立するために、MSCのCoC認証取得に必要な手続きを取り始めています」と述べています。

ユーロノールの副CEO(最高責任者)のBruno Leduc(ブルーノ・ルデュック)は、「MSC認証取得の手続きは、我々が自主的に始めたものですが、結果的に、環境を保護し、水産資源を保ち、我々の漁業を長く将来にわたり守ってゆくために、わが社の管理システムを改善することにつながりました。認証プロセスは非常に綿密なものですので、認証を受ける漁業からの積極的な取組みが求められます。科学的に裏打ちされ、透明性が高いこの審査を、我々は信頼して受けることができました。審査を行った認証機関、MEPの科学専門家チームの専門知識と意識の高さには、非常に感銘を受けました」と述べています。

MSCの地域ディレクター、Nicolas Guichoux(ニコラ・ギュイショー)は、「MSCを代表し、ユーロノールがフランスで最初のMSC認証取得漁業となったことをお祝いいたします。今日からユーロノール船団のセイスはMSCのエコラベル表示が可能になります。環境の面からも食材としても、セイスはより多くの人々にもっと知ってもらうべき魚種ですが、MSC認証がこの漁業に付加価値を与える一助になると確信しています」と述べています。

MSCのマネージャーである、Edouard Le Bart(エデュアール・ル・バール)は「この最初の認証はフランスの市場において節目となるものです。 この魚種に対するCoC認証を既に取得しているところは多く、ユーロノール船団のセイスがフランスの市場で間もなく流通することを、水産業界は喜びを持って迎えるでしょう。ユーロノールのMSC認証取得をお祝いし、また現在審査中の他の4つのフランスでの漁業が、後に続くことを願っています」と述べています。

(注)EURONORユーロノール), (Comptoir des Pêches d’Europe du Nord (コントワール・デ・ペッシュ・デューロ・デュ・ノール)は、1929年設立のSociété Boulonnaise d’Armement Le Garrec 、(ソシエテ・ブロネーズ・ダルムマン・ル・ガレック)1945年設立のNord Pêcheries(ノード・ぺシェリ)という、ブーローニュ・スール・メール における2つの大きな船主により2006年1月に設立されました。開拓精神と価値観を同じくするル・ガレック一族 とルデュック 一族は、彼らの経験と知識を結集し、欧州におけるセイスなどの深海漁業を牽引してゆこうとしています。

詳しい情報は以下にご連絡ください。

Bruno Leduc, Deputy CEO (ブルーノ・ルデュック、副最高責任者)

 +33 3 21 10 95 95

 [email protected] .

 以上