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メキシコの漁業が持続可能な漁業として認証取得:カリフォルニア湾南部のコノシロモドキ類

カリフォルニア湾南部のコノシロモドキ類漁業がMSC認証を取得しました。これにより、カリフォルニア湾に面するシナロア州とナヤリット州の沖合で操業する7つの登録漁船が、持続可能な漁業に対する厳格な要求事項をすべて満たしていることが、証明されました。科学的根拠に則ったMSC規準は、環境に配慮した持続可能な天然漁業の規準として世界屈指の信頼性を誇ります。

マス・サルディナ社の代表を務めるアルマンド・コッペル・アスコナ氏は認証取得について、次のようにコメントしました。「産地と持続可能性に対する消費者の関心は、日々高まりを見せています。マス・サルディナのコノシロモドキ類漁業はMSC認証を取得することで、持続可能性とトレーサビリティに対する消費者の要望に応えることができます。この認証取得はメキシコの漁業にとって大変名誉なことなのです。」

コノシロモドキ類は体長20~30cmで、密集した魚群を形成し、動物プランクトンを主な餌としています。ニシンやイワシの仲間で、食用や魚油・魚粉として利用される当地域では重要な魚種です。認証された漁船団による漁期は年間10ヶ月、巻き網による漁業が行われます。本漁業はメキシコのコノシロモドキ類の総水揚げの3分の1を担っており、メキシコの2つの政府機関からの支援を受けながら管理が行われています。漁場への立ち入りや漁具の規制、脆弱種の保護、および禁漁区の設定が、水産資源の持続可能性につながっています。

MSCアメリカ地域ディレクターのブライアン・パーキンズは次のように述べました。将来の世代のための生命にあふれる海、これがMSCのビジョンです。カリフォルニア湾南部のコノシロモドキ類漁業がMSC認証を取得したことは、MSCにとって大変うれしいことです。私たちは、新しい市場を開拓し維持していくうえで、この漁業の良きパートナーでありたいと考えています。」

カリフォルニア湾南部に位置するメキシコのコノシロモドキ類漁業の審査を担当したSCSグローバル・サービスは、認定された独立した第三者認証機関です。SCSグローバル・サービスは、水産科学と政策の専門家から成るチームを構成し、MSC漁業規準の3つの原則―資源の持続可能性、漁業が生態系に与える影響、そして漁業の管理システムに基づいて審査を行いました。MSCのプロセスはステークホルダーに開かれたプロセスであり、すべての結果について外部査読が実施されます。