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リオオリンピック・パラリンピック会場内でMSC・ASCラベル付き水産物を提供

リオオリンピックとパラリンピックでは、大会組織委員会とパートナーによる多大な努力によって、持続可能な漁業と責任ある養殖業による水産物が参加者らに提供されます。

海洋管理協議会(MSC)もしくは水産養殖管理協議会(ASC)の基準に合致した漁業や養殖場による70トン超、35万人分以上に相当する水産物が、選手とメディア関係者に対して提供されます。持続可能な水産物がオリンピックやパラリンピックにおいてこのような規模で提供されたことはかつてありません。

緑のASC ラベルや青いMSCラベルが表示された水産物は、世界的に認知されている持続可能な天然漁業や責任ある養殖業の基準に則って認証され、供給源の漁業や養殖場まで遡ることができます。これらの水産物生産者らは、環境への負荷を軽減し、海を守り、次世代のための水産資源を保護するために多大な努力をしています。

2016年リオオリンピック、パラリンピック組織委員会のサステナビリティ・マネージャー、ジュリー・ダフス氏は次のように述べました。「今年のオリンピックに参加する多くの人々は、持続可能で責任ある方法で獲られた水産物を味わいながら、漁業や養殖業を支援し、環境を守ることに貢献することができます。MSCやASCラベルの水産物を選ぶことによって、世界の責任ある水産物の生産者たちを応援することができるのです」。

オリンピックの選手村、メディア村およびメディアセンターにある様々なメニューには以下が含まれています: 責任ある養殖場によるASC認証のネトゥノ(Netuno)社のブラジル産ティラピアとロス・フィオルドス(Los Fiordos)社のチリ産サーモン、そして天然漁業によるMSC認証のヴィジール(Visir)社のアイスランド産マダラとアルビオン(Albion)社のカナダ産シロザケ。また 2014年よりMSCのエコラベル付きのMcFishを国内の全店舗で販売しているブラジル・マクドナルド社においては、オリンピック開催期間中、会場内の店舗にてMSC認証アルゼンチン産ホキを100%使ったマックフィッシュサンドをブラジル国内全土で提供します。

持続可能で責任ある水産物調達へのコミットメントを果たすため、リオ五輪組織委員会とそのパートナーは認証水産物の供給元を確保する必要がありました。その結果、MSCとASCの規準に合致するために地域の数多くの養殖場と漁業がその環境面の改善に取り組んだのです。

ダフス氏は加えて次のように述べました。「オリンピックとパラリンピックは、文化的架け橋となり、共同体意識や可能性について幅広く訴求することができます。この持続可能な水産物調達と消費への取り組みが大切な遺産としてブラジルで引き継がれていくことを期待しています」。

MSCの最高責任者、ルパート・ハウズは次のように述べました。「今年のオリンピックとパラリンピックで提供される持続可能な水産物の規模は、人々、そして地球の持続可能性を支援するためにサプライヤー、ケータリング業者、そして一般の人々が協働すればどれだけのことができるのかを示すものです。現在、世界のMSC認証漁業による水揚げ量は世界の天然漁業総水揚げ量の10分の1にまで達しています。持続可能な水産物の重要性への認識が増し、今後この割合が更に増加していくことになるものと期待しています」。

ASCの最高責任者、クリス・ニンは次のように述べました。「組織委員会、地元のサプライヤーとケータリング業者らによる画期的な取り組みによって、世界中の人々にブラジルの最高の料理を提供し、水産物を購入する時に賢明な選択をするという重要な持続的変化をもたらすことができます。市場におけるASC認証水産物は100万トンを超え、大切な生態系を守るという共通の目的を持ち、養殖場で働く人々とそのコミュニティで暮らす人々を支える生産者たちから水産物を購入することによって、一般の人々も、将来の世代のために水産資源を守っていく取り組みに参加できるのです」。