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リムフィヨルドのイガイ漁業がMSC認証を取得し、デンマークのイガイ輸出はMSC認証100%となる

デンマーク―リムフィヨルドの垂下式イガイ漁業が、本日MSCの持続可能で適切に管理された漁業のための基準を満たしているとして認証を取得しました。このリムフィヨルド漁業の認証取得により、デンマークのイガイ輸出の100%が国際的に認められている海のエコラベルを付けることができるようになりました。

最初にMSCプログラムの審査に入ったデンマークのイガイ漁業が認証を取得したのは2008年4月でした。それから、国内の5つのイガイ漁業が厳格で透明性のある審査プロセスを経て、彼らの活動が持続可能で適切に管理されていることを証明することに成功しました。

デンマークのイガイ漁業者による極めてすばらしい達成である

MSCのバルチック海地域マネージャーのミナ・エップスは次のように話しています。「デンマークのイガイ漁業者による持続可能な漁業実行に対する献身さは、次に続く他の漁業者に、本当に刺激を与えるモデルとなるでしょう。我々は彼らを温かく祝福するとともに、彼らの取り組みが彼らの商品を選択する消費者によるサポートの波が生まれることを期待しています。」

デンマークのMSC認証イガイ漁業は、ユトランド島北西に位置するリムフィヨルドから東海岸を南下し、南東のジーランド島のイセフィヨルドまで幅広い地域に渡っています。総生産量42,500トンが地元で、またヨーロッパ・中東地域への輸出向けに供給されています。

リムフィヨルド 垂下式イガイ漁業

Vislund Blueの漁業はは、デンマークのリムフィヨルドで5月から9月まで操業しており、年に垂下式イガイを約1000~2000トン水揚げします。本漁業は、野生のイガイ資源や海洋環境に影響をほとんど与えることなく、イガイを生産しています。イガイの幼生はプランクトンから獲られ、成貝なるまで育てられます。すべての増殖活動は垂下されたロープで行われ、周囲の環境への影響もほとんどありません。また、増殖過程においては、外部からの給餌や化学品投入を全く必要としません。デンマーク漁業局を通じた堅牢な管理システムがあり、イガイ増殖業界は持続可能な発展のため規制当局や科学者たちと密に連携しています。

Vilsund Blue

Vislund Blue社のソレン・マテッセン氏は次のように話しています。「我々は、顧客や消費者がMSCエコラベルの付いた商品を選択することにより、持続可能な方法で獲られた水産物をサポートするというシンプルな方法を彼らに提供することができ、うれしく思っています。我々は何年も前からこのことを誓っておりました。今回、MSC認証商品の幅広さに貢献できるようになり、またそれを実行するデンマークのリーディングカンパニーの一つとなれたことを誇りに思っています。」

沿岸地域にとって大きなステップ

「これは沿岸海洋における持続可能な行動の確認において、大きなステップとなります。Vilsund Blue社はMSC認証を獲得するというゴールに向けて、献身と継続的な努力を見せてくれました。また、その過程を通じて、より広い知識の進歩へ貢献し、関係者間での対話を増進しくれました。」とMSCバルティック海地域漁業支援担当のヘレン・ティヴマークは話します。

イガイ漁業はMSC増殖漁業方針が適用されます

増殖漁業に関するMSC方針は、限られた範囲内の干渉を伴う漁業が本プログラムに参加することを認めております。一部期間のみが生育されるイガイは、MSC認証要件の範囲に入る増殖漁業の良い一例です。