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ロシア・北東サハリン島のサケ漁業、MSC認証取得

ロシア東海岸に位置する北東サハリン島のカラフトマス(Oncorhynchus gorbuscha)漁業が、独立認証機関であるMRAGの審査を経て、持続可能で適切に管理された漁業であり、MSC基準を満たすとして認証を取得しました。この漁業からのカラフトマスには、MSCの青いエコラベルの表示が可能となります。

この漁業は、ロシアでMSC認証を取得した3番目の漁業です。この他4つの漁業がロシアにおいて本審査中です。

漁業について

本漁業は、FAO漁業エリアの61で行われ、これは、サハリン島東海岸、Nogliki と Smirnykh地区内です。サハリン島における商業サケ漁業は、20世紀初頭に始まりました。審査は、この2か所で操業するすべての会社に及びましたが、認証範囲に含まれるのは、サハリンサーモン・イニシアチブ・センター(Sakhalin Salmon Initiative Center)とサハリン地区漁業連合(Sakhalin Regional Fisheries Association)と認証の共有に同意した会社だけです。この漁業クライアントグループは、この地域に存在する違法、無規制、無報告漁業(IUU漁業)と対象的な、持続可能な操業を市場に証明するための努力により組織されました。

認証を取得した漁業クライアントグループに属する会社は、沿岸トラップネットを使用しカラフトマスを漁獲しています。少数企業は、河川におけるやな、地引網、浮刺網等の様々な漁具を使用するします。沿岸トラップネットは、魚が泳ぎ入るように一か所に設置されるため待ちの漁業と考えられており、漁獲量は、サケの回帰の状況によって変化します。

Nogliki と Smirnykh地区におけるカラフトマスの漁獲は、2001年から2010年の平均で、年5,407トンです。この漁業からの魚は、主に国内の消費に限られていますが、最近では、アメリカとヨーロッパからの需要が高まっています。

MSCのコメント

MSCアメリカ地域ディレクターのケリ-・コフリンは、次のようにコメントしています。「北東サハリン島のカラフトマス漁業のMSC認証取得は、極東ロシアの持続可能な漁業への積極的な参加の重要な指標といえるでしょう。MSCは、この漁業をMSC認証取得漁業に迎え入れ、現在他の審査中の4つの漁業と合わせて、ロシアの漁業が認証取得のメリットを知り、その取得に向かうことを応援します。」