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ローヤル・フリスクのヨーロッパイガイ、MSC認証取得

デンマークのイガイ漁船3隻が、MSC認証の審査を無事完了し、認証取得に至りました。貝の加工会社であるローヤル・フリスク社が、認証費用を負担し、3隻で漁獲されたイガイにMSCエコラベルを表示することができます。MSCエコラベルはその水産物が持続可能なやりかたで獲られたこと、また、MSC基準に対して認証を受けている持続可能な漁業にまで遡れることを消費者に示しています。

MSC認証審査では、次の分野について審査しました; ヨーロッパイガイの資源状態、漁船3隻の活動が海洋生態系に与える影響、漁業の管理体制です。

ローヤル・フリスク社のコメント

ローヤル・フリスク社専務取締役であるステファン・タック氏は、次のようにコメントしています。「イガイ漁業で使用される漁獲方法が持続可能であると独立した審査により証明されたこと、またこの漁業からのイガイをMSCエコラベル付きで消費者にすぐに提供できることを大変うれしく思います。長期に渡るイガイ資源の保全は我々加工会社にとって大変重要です。これが、自分達のビジネスの基盤と未来を保証する唯一の方法です」。

イガイの漁獲場所と方法

3隻は、デンマークのユトランド海岸沖で、けた網を使用し、4メートル以上の水深帯でイガイを漁獲しています。けた網を海に沈める前に、漁師はソナーと映像技術を使い、イガイの生息する海底を確認します。これにより、小さすぎるイガイを漁獲することを防ぎます。けた網を引く時間は、一度に10分を超えることはありません。

漁獲量

昨年の3隻によるイガイの水揚げは、6,600トンで、これは、ユトランド東岸の水揚げの88%にあたります。漁獲割当は、デンマーク漁業理事会にて決定、配分されます。2011年は、各漁船は、それぞれ1週間に270トンのイガイ漁獲割当がありました。イガイ漁業は、責任ある管理と長期に渡るイガイ資源の保全を目的に、自主的にこの割当を週当たり150トンに引き下げることで合意しました。漁獲時期は、3月~5月、9月~12月中旬に集中しています。

管理体制

このイガイ漁業の管理システムは、デンマーク商業漁業委員会により監督されています。管理は、一般的な生態的データの評価と、GIS(地理情報システム)を使用したイガイ資源の分布と成長の分析に基づいています。このようにして得られた情報により、漁業は、最も生産性の高いイガイの生息地に的を絞ることができます。

MSCのコメント

MSCドイツ、スイス、オーストリア事務所マネージャーのマーニ-・バメートは次のようにコメントしています。「この3隻のデンマークイガイ漁船のMSC認証取得は、供給業者とバイヤーのチームワークが持続可能な漁業活動を支援した成功事例です。私たちは、ローヤル・フリスクのMSC審査における積極的な役割を大変うれしく思いますし、ローヤル・フリスクのMSCエコラベル付きイガイ製品が、ドイツのスーパーマーケットや専門店ですぐにお目見えすることを願っています。」