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北米東海岸のホタテガイ漁業がMSC認証を取得

北米大西洋ホタテガイ(学名:Placopecten magellanicus=マゼランツキヒガイ)漁業は、独立認証機関であるインターテック・ムーディー・マリンによる、持続可能で適切に管理されている漁業に対するMSC規準に則った審査をクリアし、MSC認証を取得しました。これにより、米国ホタテガイ協会(ASA)のメンバー企業14社は北米大西洋ホタテガイ漁業の水産物に、MSCの青いエコラベルを表示できるようになりました。

今回の認証は、米国大西洋沿岸のメイン州からノースカロライナ州にかけての漁場で、取れたホタテガイに与えれらます。大西洋ホタテガイ漁に限定した連邦政府の漁業許可証を保有する全ての船団が含まれています。北米大西洋ホタテガイ漁業の船団により水揚げされるホタテガイは、全米のホタテガイ水揚げ量の95%を占めています。

北米大西洋ホタテガイ漁業について

北米東海岸のホタテガイ漁には120年の歴史があります。この種のホタテガイ(マゼランツキヒガイ) は殻の高さが100 mm~150mmにまで成長する大型のホタテガイで、その味はシーフード愛好家の間で絶賛されています。米国海洋漁業局(NFMS)によると、2012年の北米大西洋ホタテガイ漁業の水揚げ量は5,000万ポンドを超え、北米で最も高い市場価値を誇っています。

主な商業市場米国およびEUのレストランや小売店です。ホタテガイは生鮮または冷凍の形で販売され、多くの加工調理済み食品にも使用されています。この漁業は米国海洋漁業局(NFMS)の管理の下で年間を通じて行われ、ホタテガイの殻は船上で取り除かれます。

漁具はニューベッドフォード式のホタテガイ・ドレッジを使用しています。船団は東海岸の複数の港より出港する348の漁船で構成されています。主な水揚げ漁港はマサチューセッツ州のニューベッドフォードとニュージャージー州のケープメイの2港です。

全てのステークホルダーの適切な管理による持続可能性

弁護士のジョン・F・ホワイトサイドJr.氏は北米ホタテガイ協会を代表して、次のように述べました。「北米大西洋ホタテガイ漁業は米国で最も市場価値の高い漁業です。その成功と持続可能性は全てのステークホルダーの包括的で適切な管理によるものです。MSC規準に則った持続可能な漁業として北米大西洋ホタテガイ漁業が認証されたことを嬉しく思っております。これは、北米ホタテガイ協会のメンバーによる責任ある資源管理の証であり、大変意義のあることです」。

シェフと消費者に大人気のMSC認証ホタテガイ

 MSCアメリカ地域ディレクターのジム・ハンフリーズは、次のようにコメントしています。「北米ホタテガイ漁業のMSC認証取得のためにご尽力してこられた北米ホタテガイ協会の方々にお祝い申し上げます。シェフや消費者からはMSC認証ホタテを求める声が急増しています。今回の認証取得により、この漁業の持続可能性に対する取り組みが、厳格な科学的プロセスによって実証されたことになるため、シェフや消費者からも高い評価を受けるものと思います」。

審査と認証について

審査は独立の認定認証機関であるインターテック・ムーディー・マリンによって行われ、MSC規準の3原則である、資源状態、海洋生態系への影響、漁業の管理システムへの適合について詳しい審査が行われました。北米ホタテガイ漁業の詳細、およびMSC規準に則った審査の採点結果が記されている公開用認証報告書は、MSCのウェブサイトwww.msc.org/track-a-fishery/certifiedでご覧いただけます(英語のみ)。