Skip to main content

MSCの最新ニュースをご紹介するプレスリリースです。

MSCジャパンのプレスリリースをメールで受け取りたい方は、 こちらの登録フォームよりお手続きください。

小売革命-オランダのすべての水産物を、持続可能なMSCラベル水産物へ

ハーグ ― オランダの小売企業が、持続可能な水産物のみを販売することを目指すという 先駆的な決定により結束した。2011年以降、オランダでは全小売チェーンの扱う天然の 水産物がすべて、海洋管理協議会(MSC)の環境基準認証を取得した持続可能な漁業によ るものとなる。
 
オランダの4,500を超える店舗が、この市場変革に参画しており、その中にはAlbert Heijn、 Laurus、 C1000、 Super Unie、Super de Boerといった著名なチェーン店もあ る。MSCの最高責任者、ルパート・ハウズは、この重要性を次のように述べた。「これは とてつもなく壮大で革新的な取り組みです。ヨーロッパのひとつの主要国のすべてのスー パーマーケットが、天然水産物の100パーセントをMSC認証漁業から調達しようというの です。この英断によって、海洋環境に真の永続的な変革がもたらされ、現在そして将来の 世代のために、水産物供給の持続可能性を保障することになるでしょう。MSCは、この取 り組みが確実に実現するよう、数年にわたり、Dutch Association of Food Retailおよ びそのメンバーたちと密接に協力し合っていきたいと考えています」。
 
この決定は、昨日、Centraal Bureau Levensmiddelenhandel, CBL[1]の会議にて発表され た。CBLのHead of Quality and Consumer Affairs、Marc Janssen氏は、業界の決定に ついて「オランダでは、消費者が魚の高い栄養価を認識するようになり、魚の消費量が増 加しています。同時に、持続可能性の問題に対する意識も高まっており、自分たちの買う 魚がどのように捕獲されたのかを問うようになってきています。オランダの食品業界はこ れまで、品質管理と言えば食の安全性を最重視してきました。肉、野菜、果物に関しては、 持続可能性の問題は無視できないものであることはわかっており、魚に対してもそうした 知識を利用したいのです。これらのすべての点から、完全に持続可能な水産物の提供を目 指すという決定に至ったわけです」と述べている。

ハーグに拠点を置く、MSCの北ヨーロッパ水産マネージャーのカミエル・デリクスはこう 付け加える。「2011年からは、1千6百万人を超えるオランダの消費者が、国内のどこの スーバーでも、持続可能な漁業によるいろいろな魚を買えるようになります。ブルーの MSCエコラベルの製品を購入することで、責任ある漁業を支援できるのようになるので す」。
 
MSC役員、Kees Lankesterは「MSCは隙間市場から主流市場へと移行しつつあります。オ ランダの小売チェーンによる、国を挙げての巨大な歩みは、責任あると漁業と認められた 漁業による製品が、市場参入においてますます有利になるのだということを、世界の漁業 に知らしめるものです」と述べた。
 
Dutch Association of Food Retailおよびそのメンバーは、完全に持続可能な水産物の 提供という目的を達成するために、WWFやNorth Sea Foundationなどのさまざまな組織 と協力していくことになる。「我々はこの決定を喜んでいます。市場の需要が保証される わけですから、これで地元漁業の認証申請への意欲は大いに高まることでしょう。待ち望まれていたオランダの漁労面における転換も、大きく促されることになります」と、 North Sea FoundationのFisheries Policy Officer、Christine Absil氏は語る。

WWFオランダのOceans & Coasts Programme責任者、Carel Drijver氏も同意見で、「WWF はスーパーの戦略の実施に喜んで協力し、また漁業がMSC認証を申請できる段階に達する よう協力してまいります」と述べた。
 
以上
 

詳細:

MSC報道責任者、電話 +44 (0) 20 7811 3300、または [email protected]

編集の方への注釈:

[1] Dutch Association of Food Retailについて詳しくはwww.cbl.nl/をご覧ください。