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日本でのMSCロゴマーク付き製品数が100に到達

ロンドン-海洋管理協議会(MSC)のエコラベルが付いた日本での100品目の製品が今週発表 となった[1]。製品はコープネット事業連合が販売するアラスカ産の紅サケを使用したスモーク サーモン「あらすか物語」で、松岡水産株式会社が製造している。

日本における最初のMSCロゴマーク付き製品の販売は2006年7月であるが、2007年10月に は日本生協連が17品目のMSCラベル製品の販売を開始したことで製品数が倍増するなど、日 本においてMSCロゴ付き製品数が急速に増加しつつある状況下での100製品到達となった。日 本におけるMSCの急速な広まりを受け、MSCは2007年5月に東京に事務所を開設している。

MSCの最高責任者ルパート・ハウズは、「非常にすばらしいニュースである。日本でのMSCエ コラベルへの関心の高さをうれしく思う。日本の小売企業と消費者のMSCへの関心の高まりは、 増えつつあるMSC認証漁業にとっても非常に重要な意味を持つ。日本が輸入している魚の約 20%はすでにMSCの認証を取得している漁業あるいは認証審査中の漁業により漁獲されたもの であるという推計もある。」と述べている。

コープネット事業連合の内田正弘氏は「新しい環境への取り組みとして広く消費者・組合員に 普及し、食卓から持続可能な漁業を応援していきたい。そのためにも、より多くの消費者に、 MSCラベルが貼られた商品の持つ意味について、わかりやすく情報提供していく。」とコメン トしている。

また、松岡水産株式会社の鴨作宏幸氏は、「MSCのCoC認証取得企業として自覚を持ち、 より良い商品作りを通じて水産資源の保護にさらに貢献していきたい。」と述べている。

MSC日本事務所の石井幸造プログラムディレクターは、「MSCロゴマーク付き製品数は日本事 務所開設後の約1年間で約7倍に増加した。総合スーパーに加え、最近では食品スーパーでも MSC製品の販売を開始するところが増加している。また、百貨店でも販売を計画しているとこ ろが複数あり、製品数はさらに増えるであろう。現在、MSC認証審査中の漁業にはノルウェー のサバ、アラスカのカレイ・ヒラメ、カナダやグリーンランドの甘エビなど日本への輸出が非 常に多い漁業も含まれており、これら漁業が認証を取得すると日本でのMSC製品は飛躍的に増 えることになるだろう。」と述べている。

[1] 延べ数。また、同一製品であっても、異なる小売企業で販売されている場合は別製品として カウントしている。

以上