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第三者による最新の報告書、MSC認証メロ漁業の環境の改善を認める

モントレー湾水族館のシーフード・ウォッチ・プログラム、MSC認証のロス海のメロを「最良の選択肢」と評価

モントレー湾水族館の独立した科学者達によるメロ漁業に関する最新の報告書は、海洋管理協議会(MSC)の認証制度に関与する漁業が環境面での改善をし続けていると裏付けしました。モントレー湾水族館のシーフード・ウォッチ消費者ガイドは、MSC認証のメロ漁業を「最良の選択」として、格付けを引き上げています。

認められた環境面の改善

非営利団体である合法的メロ漁業者連合(COLTO)が委託した1年間の審査で、MSCプログラムのメロ漁業の環境面での改善が確認されました。これは違法・無報告・無規制漁業(IUU漁業)や海鳥の混獲の大幅な減少などの、環境に対する好ましい成果が挙げられます。

こうした改善や持続可能な漁業の実践は、漁業の環境面での持続可能性の審査向けにモントレー湾水族館が定めたシーフード・ウォッチ・プログラム基準を用いてメロ漁業の審査をした結果、確認されました。審査は水族館の承認を得て、第三者による査読などのシーフード・ウォッチ・プログラムの厳格な調査方法に則り行われています。この審査は、COLTOのほか環境団体、水産科学者、政府関係者、また25の加盟国が南洋の海洋資源の保護と管理に関わる国際団体「南極の海洋生物資源の保存に関する委員会(CCAMLR)」の協働により実施されました。

報告書に対するMSCのコメント

MSCのスタンダード・ディレクター、デービッド・アグニューは今回の報告書について、「MSCのプログラムは、マーケット参入や価格などで市場の力を活かして持続可能な漁業の実践に報い、他の漁業にも適切な改善を促していますが、今回の第三者による科学的調査では、目指す方向に向け正確に機能していることが証明されました」とコメントしています。さらに、「商業漁業、環境改善、海洋保護のそれぞれが同時に効果的に実現可能であることを示したCOLTOに対し、その貢献と成功を称えたいと思います。メロ漁業が初めてMSC認証を取得したのは2004年ですが、以来ほぼ全ての主要なメロ漁業は認証のメリットを理解し、MSCの認証取得に向け動き始めました。現在、世界のメロ漁獲の30%が認証漁業によるもので、残りの漁業のうち39%が審査中です。MSCのCOC認証によるサプライチェーンの厳格な管理と合わせ、消費者はMSC認証のメロを購入することで、COLTOなどの漁業者が行う持続可能な漁業を認め、報いることができるという確信を持ち続けることができます。