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米国の北大西洋メカジキ延縄漁業がMSC認証を取得

SSLLC(持続可能なメカジキ社)の北大西洋メカジキ延縄漁業が、持続可能で適切に管理された漁業として海洋管理協議会(MSC)の認証を取得しました。この審査は独立認証機関であるインターテック・フィッシャリーズ・サーティフィケーション(Intertek Fisheries Certification:IFC)が行いました。今後、当漁業によるメカジキ(Xiphias gladius)にはMSCの青いエコラベルを表示することができます。

SSLLCの米国北大西洋メカジキ延縄漁業について

SSLLCの北大西洋メカジキ延縄漁業は、アメリカ東海岸のメイン州からフロリダの先端までの海域で操業しています。漁業は年間を通じて行われ、漁獲域のメカジキ漁では釣り針の付いた浮延縄漁業用の漁具が用いられています。この漁業によるメカジキは鮮魚としてアメリカ全土のレストランや小売市場に販売されています。

大西洋のメカジキ(学名:Xiphias gladius)は高度回遊性魚類であるため、大西洋マグロ類保存国際委員会(The International Commission for the Conservation of the Atlantic Tunas: ICCAT)が資源評価とTAC(漁獲可能量)の設定を行い、米国海洋大気庁(NOAA)の高度回遊性魚種管理部門(Highly Migratory Species Management Division)が漁船に対する規制を定めています。

実証済みの持続可能性の原則が健全な海を確かなものに

ノースコースト・シーフーズ(North Coast Seafoods)社のリソースマネージャーで、SSLLC社長でもあるビル・ストラゼリー氏は次のように述べました。「持続可能で適切に管理された漁業としてMSC認証を取得できたことを大変喜んでおります。国際的漁獲規制の推進、サークルフックなどの漁具や技術の改善をはじめとする持続可能性のための指針により、SSLLCの米国大西洋メカジキ漁業は将来の世代のための持続可能な水産物への道を開いています。責任ある持続可能な漁業としての継続的な努力を検証してくれるものとして、私たちはMSC認証を歓迎します。これからはMSC規準に則った、持続可能で良く管理されていると認められた漁業として、消費者に安心を与えることができます」。

MSC規準の認証が将来の水産物供給を守る

MSCアメリカのプログラムディレクター、ジェフ・ボランは次のようにコメントしました。「SSLLCアメリカ大西洋メカジキ漁業のMSC認証の取得をお祝い申し上げます。この漁業の真摯な取り組みとその持続可能性が実証されたことによって、水産物の供給は守られ、将来の健全な海のために大きく貢献していくことでしょう」。

認証について

独立の認定適合性評価機関であるインターテック・フィッシャリーズ・サーティフィケーション(IFC)が、MSC規準に則した第三者審査を行いました。漁業がMSC認証を取得するには、資源状況、漁業が海洋生態系に及ぼす影響、そして漁業の管理システムの3つの原則についての審査を受けなければなりません。審査プロセスに関するより詳しい情報についてはMSC漁業規準をご覧ください(英語のみ)。