Skip to main content

MSCの最新ニュースをご紹介するプレスリリースです。

MSCジャパンのプレスリリースをメールで受け取りたい方は、 こちらの登録フォームよりお手続きください。

米国の南東大西洋メカジキ漁業がMSC認証審査を開始

Day Boat Seafood社を代表とする米国南東大西洋メカジキ(Xiphias gladius)の浮き魚延縄と手釣り漁業が、持続可能で適切に管理された漁業に対するMSCの認証審査を開始しました。米国東部沿岸北緯31度以南の排他的経済水域(EEZ)で操業されるこの漁業は、MSCの基準に則り審査され、認証後Day Boat Seafood社を通じ販売される製品は、正しく管理された漁業によるものであることを示す、MSCの青いエコラベル表示が可能になります。

2008年のメカジキの漁獲は、浮き魚延縄が2,300トン、手釣りが55.7トンでした。この漁業は通年行われ、主にメカジキが生鮮品としてアメリカ全土で販売されています。フロリダに本社を持つDay Boat Seafood LLCが、この審査を申請しています。

Day Boat Seafood社のコンプライアンスとサステナビリティー・ディレクター、Debbie Lewisは、「Day Boat Seafood社は、米国南東大西洋メカジキ漁業に対するMSC認証の本審査が開始されたのを嬉しく思っています。我々と消費者は共に水産資源の持続可能性に懸念を持っており、持続可能な漁業に対する需要は増していますので、この漁業がMSCの国際的な持続可能性の基準を満たすことに、非常に大きな関心を持っています。MSC認証の取得は、消費者のニーズと価値、漁業関係者とその共同体の将来に向けた保護、未来の世代への貴重な資源の保全、これらに対する我々の長期的な取組みを示すものなのです」と述べています。

MSCアメリカの地域ディレクター、Kerry Coughlinは、「Day Boat Seafood社が米国南東大西洋メカジキ漁業のMSC認証審査を開始することとなり、大変喜んでいます。MSC認証は消費者とバイヤー達に、この環境に配慮したメカジキを選択する機会を与え、他の漁業がその漁獲物に対する認証取得を検討するきっかけとなるでしょう」と述べています。

米国南東沿岸部のメカジキ漁業はマグナソン・スティーブンス漁業保存管理法と、the Atlantic Tuna Conventions Actのもと、米国海洋大気庁(NOAA)漁業局(高度回遊性魚類部門)を通じ、連邦水域内で合衆国政府によって管理され、漁獲は主に連邦水域内からとなっています。大西洋マグロ類保存国際委員会(ICCAT)は大西洋のメカジキ漁業管理における国際的権限を持ち、年間漁獲量と、米国その他のICCAT加盟国に対する国別割当量を設定しています。

審査は独立した第三者認証機関である米国MRAGによって行われ、審査期間は約12ヶ月から14カ月間と見込まれています。科学者など専門家によるチームが作られ、MSC基準の三大原則である、資源の持続可能性、環境への影響、漁業の管理システムに則って審査を行います。

以上