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米国メイン湾のロブスター漁業がMSC漁業認証を取得

メイン湾のロブスター漁業が海洋管理協議会(MSC)の漁業規準認証を取得しました。メイン州およびアメリカ海洋漁業局(National Marine Fisheries Service; NMFS)の認可を受けた漁船で、大西洋沿岸州海洋漁業委員会ロブスター保護管理水域1で操業しています。メイン認証持続可能なロブスター組合にロブスターを販売するすべての漁船は、厳格な持続可能性要求事項を満たしていると証明されたことになります。科学に基づいたMSC規準は、世界で最も信頼されている、持続可能な天然漁獲水産物のための基準です。

メイン認証持続可能なロブスター組合会長、クレイグ・リーフ氏は次のように述べました。「メイン湾のロブスターは、高級シーフードの象徴として、国内はもとより世界中で知られています。今回、MSC認証を取得できたことにで、メイン湾のロブスターは持続可能な漁業による水産物であり、将来にわたって維持できるものであるという安心感をお客様に届けることができるようになりました。」

メイン認証持続可能なロブスター組合(MCSLA)は、ニューイングランドのロブスター荷揚げ業者、加工業者、販売業者、卸売業者らによるグループです。MCSLAは2014年9月、メイン湾ロブスター漁業に対して、持続可能で良く管理された漁業のためのMSC規準に照らした独立した第三者機関による審査を行うことを決定しました。MCSLAのメンバーは次の通りです:ケープ・ボールド・パッカーズ社、シー・フローズンフード・チキン、コージー・ハーバー・シーフード社、クレイグズ・オール・ナチュラル社、D.C.エアー&シーフード社、イースト・コースト・シーフード社、イースタン・トレーダーズ、インランド・シーフード、メイン・コースト・シェルフィッシュ社。このメイン湾ロブスター漁業の認証は、並行して審査が行われ2013年にMSC認証を取得した漁業とは、異なるものです。

メイン湾はアメリカのロブスター産業の中心であり、アメリカ全体のロブスターの水揚げの3分の2以上を占めています。メイン州のロブスター漁業には、4千人を超える漁師たちが携わっています。メイン湾のロブスターの漁獲量は増加し続けており、2013年にはそれまでの漁獲量を大幅にしのぐ1億2,700万ポンドまでになっています。メイン州の海洋資源局では、2013年の総水揚げ量の価値は3億6,400万ドルとしており、2012年比では2,200万ドル増、2011年比では3,000万ドル増となっています。メイン湾のロブスターは活魚、生、冷凍で、国内と海外の市場で販売されます。

MSCアメリカ地域ディレクターのブライアン・パーキンスは次のようにコメントしました。「将来の世代のための生命にあふれる海、これがMSCのビジョンです。メイン湾のロブスター漁業がMSC認証を取得したことは、MSCにとって大変喜ばしいことです。新しい市場の開拓と維持をしていく上で、この漁業の良きパートナーでありたいと考えています。」

このメイン湾ロブスター漁業の審査は、認定を受けた独立した第三者認証機関であるSAI グローバル・アシュアランス・サービスが担当しました。水産科学と政策の専門家から成るチームを構成し、MSC漁業規準の3つの原則―漁業資源の状態、漁業が海洋環境に及ぼす影響、漁業の管理状況に基づいて審査を行いました。MSCのプロセスはステークホルダーに開かれたプロセスであり、すべての結果について外部査読が実施されます。