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認証を求める漁業―ノルウェーの北海およびスカゲラク海峡のタイセイヨウニシン漁業 がMSCエコラベル取得を目指す

ロンドン―ノルウェーの北海とスカゲラク海峡のニシン漁業[1]が、海洋管理協議会 (MSC)の、よく管理された持続可能な漁業のための環境基準審査を正式に申請した。審 査に合格すれば、これらの漁業による水産物には国際的に認知されたブルーのMSCエコラ ベルが表示され、消費者も、それが持続可能な資源と生態系を保証する漁業による水産物 であると判断できる。
 
これらの漁業の2007年のTAC(許容漁獲量)割当は、およそ106,000トン。MSCの認証制 度に携わる他の4つの北海ニシン漁業[2]と合わせると、北海のニシンのTAC全体ではお よそ80パーセントを占め、スカゲラク海峡のニシンのTACでは100パーセントに達する。 この2つの漁業は、旋網漁業と遠洋トロール漁業によってタイセイヨウニシン(Clupea harengus)を捕獲している。主な市場はヨーロッパ。
 
審査の申請は、ノルウェー遠洋漁業の経済的利益を代表する組織、Norges Sildesalgslag が行なった。Norges Sildesalgslagの営業担当者、Knut Torgnes氏談:「私たちは、持 続可能性とIUU漁業防止に対する市場の関心を歓迎しています。独立した第三者機関によ るMSC認証によって、業界はFAO(国連食糧農業機関)の責任ある漁業のための行動規範 に則った適正な操業を証明することができます」。
 
MSCの最高責任者、ルパート・ハウズ氏の言:「MSCの認証とエコラベル制度は、良質の 漁業を認定し報奨するために設けられました。MSCは、世界でも有数の優れた管理を行な う漁業を擁するとの定評もあり、MSC制度とノルウェーとの間には絶妙な「相性」がある と常に信じておりましたので、これらの漁業に本審査を受けさせるというNorges Sildesalgslagの決定は大歓迎です。第三者認証に対する市場の関心が増していることは 疑いもなく明らかで、我々はこの傾向が今後も続くものと期待しています」。

この審査は、独立認証機関のMoody Marineおよび専門家チームによって行われる。これ ら2つの漁業はMSCの三原則に照らして評価を受けることになる。

  • 対象魚種資源の持続可能性
  • 海洋生態系への漁業の影響を最小限に食い止めること
  • 効果的な管理システム

 

編集の方への注釈:

[1] 対象となっているニシンは別々のものであり、北海では2種類の漁具が使用されてい ます。したがって、審査は同時に進行しますが、3つの漁業を個別に評価する必要があり ます。

[2] すでにMSC認証制度に携っている4つの漁業は、ヘイスティングスの船団遠洋漁業、 スウェーデンの北海ニシン遠洋漁業、遠洋冷凍トロール漁船協会(Pelagic Freezer- Trawler Association)の北海ニシン漁業、Scottish Pelagic Sustainability Group Ltd(SPSG)の北海ニシン漁業です。これらの漁業に関する詳細は、http://www.msc.org/track-a-fishery にてご覧いただけます。