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京都府機船底曳網漁業連合会が日本で初のMSC漁業認証を取得

Sep 19, 2008

京都-京都府機船底曳網漁業連合会(京都府底連)[1]のズワイガニとアカガレイ漁業が海洋管理協議会(MSC)[2]の基準に則り、持続可能でよく管理された漁業として認証されました。MSCの海のエコラベルがついた製品は日本ですでに増えつつありますが、今回の認証は日本の漁業としての初めての取得となります。

日本および国際的な専門家による十分な審査を経て、独立した認証機関であるTQCSIは京都府底連の漁業がMSCの基準に合致しているとの結論に至りました。この結論については、関係者がさらに再確認を行いました。

京都府底連は効率的な操業と効果的な情報伝達の実施を主な目的に1944年に設立され、現在の会員数は15となっています。京都の底曳網の歴史を遡ると、1340年代に今日の漁法の原型となる手繰り底曳網漁業がカレイ類の漁獲を目的に始まりました。

京都府底連の川口哲也会長は「京都府沖合の豊かな海を子々孫々まで残していくために、私たち京都の底曳網漁業者は禁漁区域・禁漁期間の設定等の管理措置に取り組んできました。その結果、漁獲量は回復傾向に向かい、私たちの努力が果実となって現れてきました。今般、MSC漁業認証を得られたことは、我々のこうした取り組みが認められたものであって、この上ない喜びであり、また、ここに至るまでご尽力いただいた関係者の皆様に感謝いたします。今回の認証取得はあくまでも通過点であります。本府沖合における資源・漁場の管理を持続的に行ない、次代に豊かな海を引き継いでいくことが私たちの目的です。今後も京都の海を愛する気持ちを糧に、この認証に恥じないよう、底曳網漁業の発展へ向け歩み続ける所存です。」と述べています。

審査は国際的な環境団体であるWWFからも一部資金援助を受けました。WWF USの持続可能な水産物イニシアティブのメレディス・ロパチ氏は「京都府底連は、今回の認証取得により、世界的に認知されたのみならず、持続可能な漁業への貢献を通じて、この漁業を将来の世代へと継いでいくことでしょう。」と歓迎しています。

MSC日本事務所の石井幸造プログラムディレクターは「京都府底連は長い審査期間を経て認証取得に至りました。関係者の皆様の努力は並大抵ではなかったと思います。この努力の賜物として、京都府底連の漁業は、日本のみならずアジアで初のMSC認証取得漁業となりました。この認証はMSCにとっても極めて重要なものであり、日本でのさらなる普及につながると確信しています。また、今回の認証対象魚種につき流通で必要となるCoC認証取得をすでに進めている企業もあることから、MSCの海のエコラベルのついた国内産の魚が近く販売されることになり、消費者の選択の幅もさらに広がることになるでしょう。」と述べています。

2006年にMSC製品の販売を開始した日本の大手小売業者のイオンは、今回認証を受けたMSCのエコレベル付き水産物の販売をすでに計画しています。イオントップバリュ株式会社グリーンアイ商品本部加工品・水産商品部の山本泰幸部長は、「イオンは“お客さまとともに”プライベートブランド「トップバリュ グリーンアイ」商品をはじめとして、持続可能な水産資源のご提供に向けた取組みを積極的に推進しております。この度、漁業関係の様々な方々のご尽力により、国内で水揚げされた魚介類にもMSC認証が実現したことをうけ、イオンは今後より一層、お客さまに安全・安心な魚介類を永続的にご提供できるよう努めてまいります。」とコメントしています。

MSCの最高責任者ルパート・ハウズは「この認証は日本のみならずアジア初の取得であり、歴史的な出来事です。京都府底連のアカガレイとズワイガニ漁業の認証取得を祝福できることを個人的にもうれしく思います。京都府底連のこの先駆的な取り組みに続き、日本の他の漁業が近いうちにMSC認証の審査プロセスに進むことを強く願っています。信頼できる国際的に認知された第三者認証とラベリングに対する需要は、日本国内のみならず日本からの輸出先マーケットでも高まっていることから、この認証取得が京都府底連の漁業の市場や販路の拡大にもつながっていくことを願っています。」と述べています。

以上

編集の方への注釈:

詳細につきましては、MSC日本事務所の石井幸造までお問い合わせください。TEL: 03-6861-7515もしくは070 6669 9014, email: kozo.ishii@msc.org.

[1] 京都府機船底曳網漁業連合会:事務局の所在地は京都府舞鶴市。会員数15名、漁船数15隻(乗組員数は4~6名/隻)。主な漁獲対象種はカレイ類、ズワイガニ、ハタハタ、ニギスで、過去3年間の平均漁獲量は811トン/年。

[2]海洋管理協議会(MSC):MSCは、乱獲等に係る問題の解決を目的に、1997年に設立された国際的な非営利団体です。MSCは天然魚漁獲漁業を対象とした唯一広く認知された環境認証とエコラベリングの制度を運営しています。また、国際社会環境認定表示連合 (ISEAL Alliance: International Social and Environmental Accreditation and Labelling Alliance)の「ISEAL社会環境基準設定のための適正実施規範 (ISEAL Code of Good Practice for Setting Social and Environmental Standards)」と国連食糧農業機関(FAO)の漁業認証ガイドラインに準拠した唯一の水産エコラベルです。FAOの「海面漁業からの魚類と水産物のエコラベリングのためのガイドライン (Guidelines for the Ecolabelling of Fish and Fishery Products from Marine Capture Fisheries, FAO 2005)」では、信頼できる漁業認証とエコラベリングの制度として以下が要求されています。
・    科学的根拠に基づく、客観的な第三者による漁業審査
・    利害関係者との協議と異議申し立ての手順が組み込まれた透明性の高いプロセス
・    対象魚種の持続可能性、生態系、管理システムに関する基準
MSCは、ロンドン、シアトル、東京、シドニー、ハーグ、エジンバラ、ベルリンに事務所があります。認証取得漁業が33、審査中の漁業が78、非公開の予備審査中の漁業が20~30あり、計120以上の漁業がMSCプログラムに携わっています。これら漁業の年間漁獲総量は500万トンを超えており、世界の天然サケ漁獲量の42%以上、主要な白身魚漁獲量の40%以上、そしてロブスター漁獲量の18%がMSC認証に関与しています。また、世界で1,600以上の水産物にMSCの青いエコラベルが付けられています。より詳細な情報はwww.msc.orgあるいはhttp://msc-jp.matinee.co.uk/をご覧下さい。尚、MSC日本事務所では、現在、スタッフを1名募集しています。詳しくはhttp://www.msc.org/about-us/jobs/japan-fisheries-managerをご覧下さい。

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