海にもやさしいクリスマスのごちそう
今年のクリスマスはサステナブル・シーフードを選んで、海にも配慮しませんか? でも、華やかな食卓あきらめる必要はありません!

お祝いの席で食べるシーフードとサステナビリティは両立させることができます。クリスマスは寛容さと祝祭の時です。普段買い物かごに入れるいつものシーフード以外に、レパートリーを広げる絶好の機会です。この季節は消費が過剰になってしまう時季でもあります。だからこそ、環境に配慮した選択を取り入れ、過度な贅沢を抑えるのがいいでしょう。
多くの国々では、シーフードでクリスマスを祝う文化があります。北欧やバルト諸国ではニシンの酢漬けや熟成サーモン(グラブラックス)が好まれ、ポルトガルやスペインではマダラやタコの煮込みがクリスマスイブの定番料理です。イギリスではスモークサーモンがカナッペやブランチの定番(シャンパンのお供に!)であり、オーストラリアではエビをバーベキューで焼くのが大人気で、特に大きいエビが好まれます。
賢い選択
クリスマスにシーフードを食べることに驚かれるかもしれません。でもこれは賢い選択です。とりわけ、持続可能な漁業から調達されたシーフードを選ぶ場合は。MSC「海のエコラベル」は、水産資源を健全な水準に保つよう適切に管理された漁業で獲られた天然の魚介類の証です。MSC「海のエコラベル」が付いた商品を選ぶことは、海と海洋生物にもよいことなのです。海に十分な数の魚を残しておけば、将来もクリスマスの食卓に魚介類が並ぶことが保証されるでしょう。
そう考えると、MSC「海のエコラベル」が付いたサステナブル・シーフードの購入は、海への贈り物、大切な地球への恩返しだと言えます。サステナブル・シーフードを楽しむことは、クリスマスのお祝いの一部に過ぎませんが、単に食事をたくさん食べるのでなく、クリスマスの真髄を祝う機会になります。
趣向を変えて
この冬、どこでごちそうを食べるにしても、シーフードは特別な時間に彩りを添える力を持っています。ご家庭によっては習慣を変えるのは難しいということもあるでしょう。しかし、いつもと違うものを試してみたいなら、シーフードは洗練された主役になります。七面鳥の代わりにサケを一匹丸ごと使ってみるのはいかがでしょうか。天然魚介類の生産は肉類の生産に比べて二酸化炭素排出量が少ないです。下ごしらえや調理の手間も大幅に少なくて済むことが多く、切り身にしたり、三枚おろしにしたりする面倒な作業は魚売り場でやってもらえます。
クリスマス当日のメインディッシュを肉の代わりに魚にすると敬遠されてしまいそうな場合には、パーティー用のカナッペ、レストラン風の小皿料理、ビュッフェの一品、あるいはクリスマス前後の家族の団らんにシーフードを取り入れることもできます。調理方法も提供方法も多種多様なシーフードで、お祝いの食卓に彩りを添えてみてはいかがでしょうか。お勧めのシーフードは、MSC「海のエコラベル」が付いたホタテガイやカキなどの貝類、ロブスター、サケ、マダラなどです。

持続可能なクリスマスのための10のヒント
持続可能な選択をするからといって、楽しみをあきらめる必要はありません。ここで提案したとおり、むしろ海洋環境に配慮し、量よりも質を重視した賢いお祝いの仕方です。環境への影響を最小限に抑えるためにできるシンプルな方法がいくつかありますので、ぜひ今年のクリスマスの計画に取り入れてみてください。
聞き覚えのある産地から適切に調達されたシーフードを選びましょう。例えば、アラスカのサケ、大西洋のエビ、太平洋のマグロやカツオなどです。
お祝いのメニューにMSC「海のエコラベル」が付いたシーフードを加えましょう。買い物の際には青いMSCラベルを探してください。
- 食品ロスを減らすため、購入する分量は計画的に。
- 残り物は再利用可能な容器に入れて冷蔵保存し、数日以内に使い切りましょう。
- 二酸化炭素排出量削減のために、ベジタリアン料理やヴィーガン料理を取り入れましょう。可能な限り地元でとれた旬の野菜を使用してください。
- 野菜の皮や生ごみは捨てずに堆肥にしてリサイクルしましょう。
- 魚の骨や頭、尾を使って味わい深い天然のだしを作りましょう。
- 持続可能な水産物の調達に取り組んでいる小売店で買い物をしましょう。
- クリスマスの飾りは再利用するか、松ぼっくり、ヒイラギ、乾燥オレンジなどの自然素材を使ってみましょう。
- 使い捨てのプラスチック食器類を避け、繰り返し使える皿やカトラリー、グラスを使いましょう。
MSCジャパンの公式Instagramでも、サステナブル・シーフードやレシピについて紹介しています。

