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MSC認証水産物を広める企業の取り組みをご紹介します。

イオンリテール株式会社

MSC認証でヒット商品を生むイオン

「水産物は、サステナブルな管理で未来まで食べ続けられる。」

流通大手のイオンが、MSC認証商品(たらこ・明太子・鮭)を初めて発売したのは2006年。「石油や石炭などの枯渇資源と違い、水産物はきちんと管理して獲れば、未来まで食べ続けられる」という考えのもと、数々のMSC認証商品を手がけてきました。

水産資源を守る商品を選ぶ消費者は着実に増え、それが働く社員の励みになっているそうです。また「適切な管理により、高品質な鮮魚を安定して調達できるのも、MSC認証のメリット」とのこと。今後もより多くの消費者に「環境に配慮したMSC認証のものだからおいしい」と言ってもらえるよう、商品拡大に取り組んでいます。

MSC、ASC認証商品だけを集めた「フィッシュバトン」コーナー (イオンスタイル板橋前野町)
MSC、ASC認証商品だけを集めた「フィッシュバトン」コーナー (イオンスタイル板橋前野町)

●イオン トップバリュ MSC認証製品はこちらからご覧ください。

日本生活協同組合連合会

日本生協連は、2007年にMSC認証のコープ商品(PB)の発売を始めました

2017年には、ノルウェー産さばを原料とした商品の開発を行うなど、取り扱い魚種・品数を拡大し、日本生協連のMSC認証商品の供給高は前年比440%となる41億円に伸長しました。※供給高=日本生協連に加盟する会員生協への売上高

日本生協連では、2015年に国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」について、生協もその一端を担うべく、本年6月、7つの取り組みを通じてその実現に貢献することを約束する「コープSDGs行動宣言」を採択しました。

そのうちの1つとして掲げられた「持続可能な生産と消費のために、商品とくらしのあり方を見直していきます」に基づく具体的な取り組みとして、水産部門のコープ商品におけるMSC認証とASC認証の商品の供給金額構成比を2020年までに20%以上に引き上げることを目標としています。

日本生協連のMSCラベル付き製品

●コープ MSC認証製品はこちらからご覧ください。

パナソニック株式会社

社員食堂で、MSC認証食材を使ったメニューを提供

パナソニック株式会社は、日本で初めて社員食堂に継続的な「サステナブル・シーフード」の提供を開始。一番の目的は、水産資源の現状や海の豊かさを守るMSC認証食材の重要性を社員に伝えることを通して、消費行動を変革し、持続可能な社会作りに貢献すること。
そのために、パネルやポスターなどの展示も実施。活動は多くのメディアで取り上げられたほか、この事例に倣って導入を決定した企業も現れました。MSC認証食材入りのメニューは人気を博しており、ほぼ毎回、約3割の社員がこのメニューを選んでいます。

導入前に最も大変だったのは「給食、流通などのすべての過程においてCoC認証を取得する必要があったこと」とパナソニック株式会社ブランドコミュニケーション本部CSR・社会文化部 事業推進課 喜納 厚介さんは語ります。
「取引先の皆様にCoC認証という言葉の意味から説明し、認証取得をお願いしました。丁寧に説明を重ねた結果、取引先企業が業界初のCoC認証を取得し、他企業にもこの動きが広がっています」。
今後の目標は、2020年までに約120拠点にある全ての社員食堂にMSC認証食材を導入することだそうです。

パナソニック社員食堂で提供されるMSC認証食材

●パナソニック株式会社発表 プレスリリース「サステナブル・シーフードを社員食堂に日本で初めて継続的に導入」

●チャンネル パナソニック 海洋資源の保護を社員食堂から始めよう!~サステナブルシーフードの取組み