Jump to section
MSCは認証規格が適切かどうか見直します。水産業のあり方や科学的な理解は時がたてば変化するため、MSC認証規格も進化していかなくてはならないのです。
MSCの規格の見直しは、国連食糧農業機関(FAO)、ISEAL(国際社会環境認定表示連合)、GSSIなどが推奨する基準やガイドラインを満たしています。上記のような規格の見直しは、科学者・NGO・政府関係者・水産業関係者などとの協議を重ね行われます。
MSCは5年に一度、科学的な発展や漁業管理における最適な事例を規格に反映させるため、MSC漁業規格に関して、ステークホルダー、またはMSC内部のモニタリングチームにより提起された問題を検討し、見直しを行います。漁業規格で審査が行える対象範囲、つまりどのような漁業活動を審査できるかについても、見直しが行われます。
2~3年に1度、MSCは漁業認証審査における手順を見直し、学識者やNGO、政府や産業がどう関与しているかを見直します。また、漁業が国際的な最優良事例に到達するまでにどれだけの時間が必要かについても検討します。
2017年、MSCとASC(水産養殖管理協議会)は共通の海藻規格を発表しました。ASC-MSC海藻規格は、国連食糧農業機関(FAO)のガイドラインやISEAL(国際社会環境認定表示連合)による社会・環境の基準を満たす、世界で初めての国際的な海藻規格です。この規格は学識者や科学者、水産専門家や環境保護団体との協議により定められました。
MSCは、同時に複数の魚種を漁獲する漁業を審査するための新規格を作成しています。そのような漁業にとって審査がより効率的になり、MSCプログラムに参加しやすくなることが期待されます。
MSCの規格を作るにあたり、何百人という方が協力しています。あなたの専門知識や考えをMSC漁業規格やCoC規格の発展に活かすには、大きく二つの方法があります。問題点を指摘すること、そして協議中の課題解決に協力することです。
私たちの認証の規格や仕組みにおいて改善すべき問題を見つけたら、MSC日本事務所にご連絡ください。
課題解決のための公開協議に参加していただくことができます。オンラインの協議は年に2度、3月と9月に行われます。協議中の課題について、進捗状況の確認や調査、意見を出すこともできます。
MSCはすべての問題を念入りに調査し、いつ審議に入るか決定します。
MSCの規準に変更点を加えるには、時間がかかります。必要に応じた検討および審議を行い、改定案が試験運用されたのち施行されるために、合理的なスケジュールが必要です。また、MSCはその改定による効果を正しく出すために、改定による影響をモニタリングし、評価します。漁業が変化に応じ適応するためにも時間が必要です。適応するまでに少なくとも3年間猶予を与えるとするFAO(国連食糧農業機関)のエコラベル制度に関するガイドラインに、MSCは準じています。
MSCは毎年3月と9月に規格を協議にかけ、意見を募集します。期間は30日間または60日間です。
公開協議が始まったら、関係するステークホルダーにMSCよりメールが届きます。その後、オンライン調査を通じて意見を提出できます。オンライン調査には、MSCのウェブサイトより参加でき、また必要な情報もそこで手に入ります。改善点に関する情報や考察が必要な場合、いつでもプロジェクト・リーダーに相談することができます。(連絡先も、同じくウェブサイトにアップされます。)
MSCは問題点を協議するうえで、受けた意見をすべて検討します。あなたの考えは技術諮問委員会により読まれ、勧告案が出されます。MSCが受けとったご意見は、レポートの形でMSCのウェブサイト上で匿名で公開されます。主要な問題点に関しては、MSC側の意見の要旨を出します。最後に、MSCは改訂手順の評価書を発行し、その中には主な意見がどのように改定に反映されたかが書かれています。
Share This
'{{item.Image.Title}}', {{item.Image.Artist}}, {{item.Image.Description}}