MSC(海洋管理協議会)が調査を行ったところ、ペットの飼い主が犬や猫のペットフードを選ぶ際に、環境への負荷を考慮する傾向が高まっていることが世界の販売データからうかがえることがわかりました。

2024年度のMSCラベル付きペットフードの世界全体での販売重量は前年比29%増となりました。切り落とし、こま切れも含め12万トンで、魚から出る廃棄物の削減やペットフードの生産が海洋生態系に与える影響の軽減に寄与するものです。MSC認証取得漁業は持続可能な基準を満たした漁業を行うだけでなく、責任ある管理のもとで広範な海洋生態系を保護しています。
Mars Petcare(マース・ペットケア)をはじめとする企業では、製品にMSC認証水産物を使用することで持続可能な漁業の支援に大きく貢献しており、イギリスではSheba(シーバ)やWhiskas(ウィスカス)をはじめとする複数の人気ブランドが、持続可能な供給源からの水産物を使用することを公約に掲げています。
日本では、イオンが小売企業のプライベートブランド(PB)のペットフードとしては初めて、MSC認証のカツオを使用したキャットフードを販売しています。(※)
MSC認証のかつおを使用したキャットフードパウチ
MSCのマーケット事業部長トビー・ミドルトンは次のように述べています。「ペットの数が増加するにつれ、ペットフードの生産における地球環境への負荷も増えることになるため、ペットフードに使用する水産物は持続可能であることが重要です。そうあることによって、過剰漁獲という深刻な問題に対処し、将来にわたってペットに栄養価の高いタンパク源を供給し続けることができます。消費者は、環境負荷の低いタンパク源に切り替えることで、ペットフードによる生態系への影響に取り組もうとしています。MSCは、そうした消費者の要望に応える企業の取り組みを歓迎します」
ペットフードの生産は、温室効果ガスの排出、土地や水資源の使用、リン酸塩や農薬など、畜産に伴う環境負荷の4分の1を占めると推定されています。世界で犬と猫用のドライフードの生産に使用される土地の面積はイギリス全土の2倍にのぼります。またイギリスでは毎年、およそ300万トンの魚がペットフードに使用されています。
天然の水産物の生産においては、土地や水を必要とせず汚染物質の発生も少ないため、畜産に比べて環境への負荷が低いといえます。それでも、ペットフードに使用される天然水産物が増加すれば、持続可能な漁業から水産物を調達しない限り、水産資源に壊滅的な影響を及ぼす可能性があります。
漁業がMSC漁業認証を取得するには、厳格な漁業認証規格を満たさなければなりません。規格の要求事項には、水産資源が持続可能となる水準で漁獲されていることや、重要な海洋生息域が保護されていることを実証することが含まれます。
※本州・四国・九州・沖縄の店舗。一部取り扱いのない店舗があります。