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2つのタイヘイヨウマダラ漁業がMSC認証を取得

アラスカ湾(Gulf of Alaska - GoA)および、ベーリング海とアリューシャン列島(Bering Sea and Aleutian Islands - BSAI)の2つのタイヘイヨウマダラ漁業が、独立認証機関による審査の結果、持続可能な漁業であると認められ、MSC認証を取得しました。このGoAとBSAIのMSC認証は、延縄、トロール、かご、ジグ釣り の4つの漁業に対し与えられたものです。

タイヘイヨウマダラは国際的に取引されており、主な市場は北米、ヨーロッパ、そしてアジアです。人気の高いこの白身魚は、フィレ、塩漬け、ドレス加工、ブロック加工製品に使用され、さらに世界中で様々な製品に2次加工されています。

 GoAとBSAIは双方とも、連邦海域においては全国海洋漁業サービス(NMFS)と北太平洋漁業管理委員会(NPFMC)が、また州海域においてはアラスカ州魚業狩猟局(ADF&G)が主な管理を行っています。

2つの漁業の認証申請者は、アラスカ漁業開発基金(AFDF)です。AFDFは1978年よりアラスカの商業漁業を支援している非営利組織で、32年にわたり、持続可能な漁業と漁獲された資源の活用にその活動の中心をおいてきました。BSAIにおける2010年のマダラのTAC総量は168,780トンです。GoAにおける2010年のマダラのTAC総量は、59,563トンです。

AFDFのエクゼクティブ・ディレクターであるJim Browningは、「我々は全ての漁法において、またアラスカの2つの管理区域における認証取得を選んだため、認証プロセスは比較的長期のものとなりました。我々タイヘイヨウマダラ・ワーキング・グループのメンバーは、持続可能性の証であるMSC認証を取得することにより、ADFGとNPFMCが優れた管理団体であると示されたのを嬉しく思っています。」と述べています。

アメリカMSCの地域ディレクターであるKerry Coughlinは、「増え続けるMSC漁業認証にこれら2つのタイヘイヨウマダラ漁業が加わること、そしてAFDFを、私達は喜びを持って迎え入れます。国際市場でのマダラの需要は非常に大きく、バイヤーはアラスカ産MSC認証マダラの供給が拡大することを強く望んでいます。この認証により、さらに多くの製品にMSCのエコラベルが付けられるとが予想され、持続可能で適切な管理に基づいていると第三者認証機関が証明した水産物を、消費者が選ぶ機会が増えてゆくことになります。」と語っています。

2つの漁業認証はムーディ・マリン・リミテッドにより行われました。審査過程では、水産資源の状況、漁業が海洋生態系に与える影響、漁業を管理するシステム、というMSCの基準における3つの原則について、詳細な評価が行われました。他の全てのMSCの漁業認証と同じく、これら2つの漁業に対しても年次監査が行われます。

GoAとBSAIの漁業に対する追加情報と認証結果についてはMSCのウェブサイト

http://www.msc.org/track-a-fishery/certified

でご覧いただけます。

 

以上