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新型コロナウイルスへの対応として、遠隔での認証更新審査・監査を継続

MSC(海洋管理協議会)は、新型コロナウイルス感染症の拡大により、現場での審査・監査が制限される場合における遠隔での審査・監査の実施を可能とする措置を継続することにしました。これは、持続可能な水産物を扱う業界において新型コロナウイルス感染症拡大の影響が続いているためです。

この新たな措置の導入は、漁業認証とCoC認証取得事業者に対する前回の措置の効果を慎重に検討した結果を踏まえたもので、その適用期間は2020年9月28日から2021年3月27日までとなります。前回の措置によって、2020年3月27日より有効となったMSC認証審査および認証プロセスを自動的に6カ月延長するという前例のない対応については、2020年9月27日に終了します。

MSC認証を保有する事業者は、その国または地域で新型コロナウイルス感染症の拡大による制限がある場合や、第三者審査機関が健康上のリスクがあると判断した場合、遠隔での審査・監査を続けることができます。これまでに漁業認証あるいはCoC認証を取得していない漁業者や企業が初回審査を遠隔で行う場合は、リスク評価の実施とその検証が追加的に求められます。

第三者による労働監査が求められるCoC認証保有事業者については、その実施期限は2021年3月28日(もしくは改訂された規格に対する2回目の監査のいずれか遅い方)まで延長することができます。

MSC科学・規格最高責任者のロハン・カリーは次のようにコメントしました。
「多くの漁業者と企業は現在も新型コロナウイルス感染症拡大による影響を受けていますが、認証保有事業者にはMSC認証規格の要求事項を満たしていただく必要があります。MSCは、水産物が持続可能で追跡可能であることを確実にするための代替措置が必要と認識しています。
MSCのプログラムに関わるパートナーの皆様が、現場で様々な制約を受けていることをMSCは把握しています。かつてない状況にあるパートナーを支えるためできる限りのことを行う所存です。その一方で、パートナーが長期的に利益を得られるよう、MSCのグローバルな認証プログラムの信頼性を保つ必要があります。」

MSC認証審査および認証プロセスの一時的な変更に関する詳細はこちらからご覧いただけます(英文のみ)。MSCは近日中に、漁業者、審査機関、持続可能な水産物のサプライチェーンを構成するパートナーの皆様に追加情報をお知らせいたします。認証製品のライセンスなど、その他の事項については通常どおりです。