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北東大西洋のサバ漁業が共同でMSC再審査へ

700隻を超えるサバ漁船のMSC認証の再審査が本日より開始されます。漁船には、手釣り沿岸漁業から小型漁船や大型の遠洋トロール漁船までが含まれます。これらの漁船による2013年のサバの水揚げは45万トンで、2013年ICES(国際海洋探査委員会)推奨漁獲枠のおよそ83%となっています。

北東大西洋におけるサバをめぐる紛争に対処するために、多国籍の漁業が一体となりサバ漁業北部持続性同盟 (MINSA)が設立されました。この紛争の理由は北東大西洋サバ資源の漁獲可能量(TAC)に対する継続的な超過漁獲で、これが原因となり、北東大西洋のサバ漁業のMSC認証は、2012年4月に停止されています。グループのメンバーの漁船が一度に再審査を受けるのは、この紛争を解決することができるという自信を示すもので、6月の大西洋スカンジナビアニシン漁業における同様の方法に習ったものでもあります。

この審査に含まれるのは以下の組織です。

•    SPSG (スコットランド浮魚持続性グループ)
•    DPPO (デンマーク浮魚漁業者協会)
•    IPSA (アイルランド浮魚持続性協会)
•    IPSG (アイルランド浮魚持続性グループ)
•    NFA (ノルウェー漁業者協会)
•    PFA (浮魚冷凍トロール漁船協会、オランダ)
•    SPFPO  (スウェーデン浮魚連盟漁業者団体)

唯一無二の協力関係

MINSAのコーディネーターであるイアン・ガット氏(SPSG)は次のように述べました。「これは北東大西洋で最も貴重な漁業資源の共同認証へ向けたMINSAグループによるとてつもなく大きな取り組みです。これほどの規模の協力関係は前代未聞ですが、これは、優れて管理された持続可能なサバ漁業に関して私たちが共有するビジョンを明確に示すものなのです。MINSAでは、遠洋漁業の審査において実績のあるFCIによって審査が進められることをたいへん喜ばしく思っています」。

MSCのヨーロッパ地域ディレクター、カミエル・デリッヒは、「困難な状況に対処するこの国際的協力関係は素晴らしいものだ」として、次のようにコメントしました。「彼らは協働することで、漁業管理を改善しMSC規準審査のコストを大幅に削減しています。MINSAグループの漁業はずっとベストプラクティスの先頭に立ってきました。今回の再審査における協働においてもそれが見られたことは喜ばしいことです。この再審査は、北東大西洋サバの紛争を解決できるものだという彼らの自信を強く示すものです」。