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MSC「海のエコラベル」は、水産資源と環境に配慮し適切に管理された、持続可能な漁業で獲られた天然の水産物の証です。
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MSC(Marine Stewardship Council:海洋管理協議会)の厳格な規格に適合した漁業で獲られた持続可能な水産物にのみ認められる証、それがMSCラベル、通称「海のエコラベル」です。
漁業が、MSC漁業認証規格に則りMSC漁業認証を取得し、その漁業で獲られた水産物を、流通から製造、加工、販売に至る全ての過程において「CoC認証」を取得した企業が適切に管理することで、初めて「海のエコラベル」のついた製品が消費者の食卓に並べられるようになります。
「CoC」とは、水産物の漁獲から消費者の手に渡るまでを「認証」というチェーンでつなぐことを意味する「Chain of Custody(管理の連鎖)」を略したもので、MSCラベルの信頼性を支える重要な柱のひとつです。MSC漁業認証の取得が世界中で広がる中、CoC認証を取得する企業も増加しています。
各方面のステークホルダーとの協議を経て作成されたMSC漁業認証規格に基づき、独立した審査機関が漁業を審査します。審査は以下のMSC漁業認証規格の3つの原則に基づきます。
CoC認証とは、加工・流通チェーン内でMSC認証の水産物と非認証の水産物とを確実に分別するための仕組みです。
製品にMSCラベルを付けて販売するためにはCoC認証が必要です。また、ラベル使用ライセンス契約を交わす必要があります。CoC認証は、加工業者、卸売業者、レストラン、小売店など、サプライチェーンの各過程で必要となります。
認証取得を希望する漁業者は、審査機関による任意の予備審査を受け、その結果に基づき、本審査に進むどうかを選ぶことができます。この過程は非公開で行われ、申請者が自ら公開しない限り、第三者に知られることはありません。
本審査では、申請者が該当する漁業についての資料などを提示し、MSC漁業認証規格を満たしているかどうかが独立した第三者審査機関によって審査されます。これをクリアするとMSC漁業認証が取得できます。
漁業の規模、魚種・漁法、国・海域等を問わず、認証取得を望むすべての漁業は認証審査の申請が可能です。
消費者が購入する最終製品やレストランのメニューなどにMSC「海のエコラベル」を付けるためには、漁獲後の流通・加工段階で認証された水産物と非認証の水産物が交じることがあってはなりません。MSC認証を取得した漁業で獲られた水産物であるということを保証し、認証水産物が非認証水産物と交じるリスクを最大限抑えることを目的とした仕組みがCoC認証です。この目的を達成するためには、サプライチェーンのあらゆる段階で完全なトレーサビリティが確立されなければなりません。
MSCの目的は、消費者の力で世界の水産資源枯渇を食い止めることです。MSC「海のエコラベル」が付いた製品が市場に増え、購入が進むことによって、持続可能で適切に管理された漁業が広がり、対象となる漁業資源やその周辺の海洋環境が守られていきます。それにより、将来にわたって魚を獲り続けていくことができます。そのためには、消費者も知り、考え、選ぶことができる市場の確立が必要なのです。
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