MSCと国連SDGs

国連SDGs(持続可能な開発目標)は、貧困のない、平和で持続可能な世界を実現するために国連が定めた17の目標です。

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SDGsは政府や企業、非営利団体、そして世界中の人々が一体となり、世界をより良くしようと協力するための枠組みや、将来についての共通のビジョンを提供します。MSCもその取り組みに参加しています。

MSCは、漁業者・小売業者・科学者・NGOなどとともに、SDG目標14「海の豊かさを守ろう」はもちろんのこと、目標2・8・12・17などの実現に向けても取り組んでいます。MSCの認証プログラムは、海を救うための重要なツールのひとつとして、国連にも認められています。

※水産物認証プログラムとSDGsの関係について詳しく読む(英語):Linking ocean health with lives and plates

SDG目標14:海の豊かさを守ろう

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持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する

世界の海が生命にあふれ、現在そして将来の世代にわたり水産物の供給が守られること、これがMSCのビジョンです。MSCの認証プログラムは、海を救うための重要なツールのひとつとして国連にも認められています。

14.4 ― 2020年までに、漁獲を効果的に規制して、乱獲や違法・無報告・無規制(IUU)漁業および破壊的な漁業慣行を撤廃し、科学的情報に基づいた管理計画を実施することにより、実現可能な最短期間で水産資源を、少なくとも各資源の生物学的特性によって定められる持続的生産量のレベルまで回復させる。

SDG14の実現を約束することは、以下のような取り組みとMSCの努力を結びつけます。

  • 過剰漁獲をなくす
  • 水産資源を回復させる
  • 生態系の保護
  • IUU(違法・無報告・無規制)漁業を撲滅する

MSC認証漁業の94%が、漁業の持続可能性を向上させるために、何らかの改善を行っています。

※国連海洋会議(2017年)で発表された、MSCの海洋保全のための自発的な取り組みを読む(英語)'Incentivising Sustainable Fisheries Through Certification'

海洋の問題が国境や法制度を超えて起きている今、 水産資源のサステナビリティに関するグローバルな規格は、 広大な海を守り持続的に管理していく上で重要な手段です。

WWF・ISEALによる報告書「SDGs mean business: How credible standards can help companies deliver the 2030 Agenda」

※WWFとISEAL によるレポート「SDGsとビジネス:信頼ある基準は2030年までにどのように企業を後押しできるか」を読む(英語)'SDGs mean business: How credible standards can help companies deliver the 2030 Agenda'

食糧安全保障とディーセント・ワーク

ディーセント・ワークとは、1999年に国際労働機関(ILO)総会において21世紀のILOの目標として提案され支持された働きがいのある人間らしい仕事のこと

MSC認証漁業は、ただ自然環境を守っているだけではありません。飢餓をなくし持続可能な経済成長を目指すという国際的な目標の達成にも貢献しています。

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SDG目標2:飢餓をゼロに

世界の約30億の人々にとって、水産物はたんぱく質の主な供給源です。長期的に食糧を確保し続けるためには、水産資源の回復と維持が不可欠です。

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SDG目標8:働きがいも、経済成長も

MSC認証を取得した結果、多くの漁業者が、新規市場への参入や市場価格の上昇などの経済的な効果を実感しています。例えば、南アフリカのヘイク漁業は、認証取得によって、最大12,000人もの雇用を支えています。


持続可能な消費

MSC「海のエコラベル」付きの製品を選ぶことで、適切に管理された、持続可能な漁業を応援することになります。消費を通じて、誰もがSDGs達成に貢献できるのです。

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SDG目標12:つくる責任 つかう責任

MSC「海のエコラベル」のついた製品を選べば、適切に管理された、持続可能な漁業を応援することができます。MSC認証水産物の需要が高まれば、小売業者が持続可能な漁業で獲られた水産物をさらに仕入れるようになり、その結果、より多くの漁業が改善されたり、認証を取得することができるようになります。

2017年には、MSCが主導する2020リーダーズ・フォー・リビング・オーシャンにおいて、水産に携わる世界の大手企業27社が、持続可能な水産物の調達と提供について公約を出しました。(プレスリリースはこちら

サステナブルな水産物市場を促進するために、MSCの認証システムが漁業や流通、小売り店とどう連携しているのか
  1. MSC認証を取得した、持続可能な漁業
  2. 小売業者やレストランが、MSC認証の水産物を選ぶ
  3. 追跡可能なサプライチェーンは、MSC「海のエコラベル」がついた製品はMSC認証漁業からの水産物のみであると消費者に保証する
  4. 消費者がMSC「海のエコラベル」がついた製品を優先的に選ぶ
  5. MSC認証水産物の市場での需要が増加する
  6. より多くの漁業者が持続可能な漁業のために改善し、MSC認証を取得することを望む

国連にデータを提供

2010年には、国際社会が国連生物の多様性に関する条約のもと、「愛知目標」という20の目標を設定しました。これらの目標は、世界の生物多様性を保全するための国際的な取り組みの道すじを示しています。

MSCは、生物多様性の指標に関する公式パートナーとして、愛知目標6と目標4の進捗状況を評価するためのデータを提供しています。

愛知目標6

愛知目標6:

水産資源が持続的に漁獲される。


愛知目標4

愛知目標4:

すべての関係者が持続可能な生産・消費のための計画を実施する。


MSCの集めたデータは、国連環境計画やほかの政府間機関によって、漁業の乱獲や生物多様性の保護を目的とした国際目標への進捗状況を確認するために使用されています。

MSCプログラムのモニタリングと評価を通じた国際的な指標は、漁業の持続可能性への進捗を理解するための価値あるツールです。

国連環境計画世界自然保全モニタリングセンター(UNEP-WCMC)

認証プログラムの役割

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MSCのような信頼性の高い認証制度は、企業や政府がSDGsを達成するのを支援するうえで重要な役割を担っています。それぞれの業界における「よい実践」のガイダンスを示し、行動のための道筋を示します。

MSCのプログラムでは、科学に基づく持続可能な漁業の原則、規準、進捗管理手法の立案や実地のなかで、企業、NGO、政府が協働することになります。

利害対立の可能性のある関係者による前向きな協力関係を生み出すMSCのアプローチは、国際的に認められています。

この地球で、海が私たちを繋いでいます。みな一丸となり、健康で豊かな海を望んでいます。

ピーター・トムソン 国連事務総長海洋特使
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