ロンドン―Astrid Fiske 北海ニシン漁業―スウェーデンの貴重な乙女の（maatjes）ニシン漁業―が、漁業と水産物専門の独立認証機関であるFood Certification International による14 ヶ月間の審査の末、持続可能でよく管理された漁業として認証された。MSC の追跡可能性認証に従い、今後この漁業による乙女のニシンには、MSC エコラベルの表示が認められる。
乙女のニシンは、自然発酵の塩漬けニシンで、生食も可能。オランダの名産で、オランダのほか、ドイツやベルギーでも販売されている。この漁業の漁期は非常に短いため（5 月半ばから6 ヶ月間のみ）、認証機関は認証登録証の日付を最終報告書の発行日まで遡らせたが、これはMSC 基準で認められているものである。それによって、現在塩漬けされている今季の漁獲物のすべてに、MSC エコラベルが表示できるようになる。この漁業は、合計で年間約3,000 メートルトンのニシンを捕獲する。
販売されるMSC エコラベル付きの乙女のニシンが、Astrid Fiske の漁船にまで完全に追跡できることを顧客に保証すべく、サプライチェーン内の全過程がMSC のCOC 追跡可能性プログラムによって認証されることになる。
MSC エコラベルが付された乙女のニシンは、オランダのSuper de Boer 各店で販売される。Super de Boer の品質および持続可能性マネジャー、Casper Woolthuis 氏談「NGO、MSC、サプライチェーンの全供給業者との協同によって、お客様にMSC 認証の乙女のニシンをお届けできることをたいへん嬉しく思います。これは、我々の扱う漁業製品をより持続可能なものとする取り組みにとって、大きな一歩となります」。Super de Boer（供給元・Mayonna）は、Dutch Association of Food Retail (Centraal BureauLevensmiddelenhandel, CBL)のメンバーであり、2011 年までにすべての漁獲物をMSCの認証漁業製品から入手する決定を、昨年12 月に発表した。
Mayonna のマネージング・ディレクター、Peter Hamaker 氏談「青いMSC エコラベルの付いた乙女のニシンは、Kennemervis Groep のMayonna が、オランダでの流通を管理します」。
海洋管理協議会の最高責任者、ルパート・ハウズ談「Astrid Fiske 北海ニシン漁業の認証取得を喜んでおります。この漁業は非常に慎重に混獲を避ける漁業を行なっており、今回、認証を受けたことにより、漁船の調査と監視についてスウェーデン漁業委員会の専門家と協力することになります」。
「結果的にこの漁業は、MSC の原則2―環境―および3―漁業管理と漁法に対して高い得点を示し、両者の総合点が91 となっています。スウェーデンの漁業としては3 例目の認証取得となりますが、ニシン漁業では4 例目であり、MSC 認証ラベル製品への需要が急増を続ける今、このMSC 認証によって、スウェーデン国内ならびに他の北欧およびヨーロッパ諸国へと広がる新たな市場機会が、Astrid Fiske AB にもたらされるものと期待しています」
以上
注釈：
Food Certification International Ltd：Food Certification International (Scotland) Ltd の子会社、Food Certification International Ltd は、漁獲物と漁獲製品の認証を専門とする独立の第三者認証機関であり、MSC の持続可能な漁業およびCOC 基準の要求事項に則って漁業を審査する機関として、MSC に認定されています。
www.foodcertificationinternational.com にて詳細がご覧いただけます。