今年のクリスマス・年末年始に向け、MSC認証のオーストラリア産スペンサー湾のキングプラウン海老が、12月13日（木）より本州・四国のイオン約340店舗で販売されます。
オーストラリアのキングプラウン海老が日本に輸入されるのは7年ぶり、またMSC認証を取得してからは初めての輸入となります。南オーストラリア州のスペンサー湾キングプラウン海老漁業は、2011年11月にMSC認証を取得し、オーストラリアの海老漁業者としては初めて、漁獲努力量の制限、休漁期の設定、禁漁区の設置、漁獲方針の策定など、総漁獲量を規制するための優れた漁業管理が認められました。
南緯34度の冷たくきれいな海水に生息するキングプラウン海老は、新鮮さと天然の味を保つために水揚げ後すぐに零下50度で冷凍されます。独特の甘みと歯ごたえは、ボイルや焼き料理で味わうことができ、またミソも風味があるため鍋料理のほかブイヤベースやパエリアなどにも適しています。
イオンリテール株式会社 食品商品企画本部 水産商品部部長の松本金蔵氏は次のように述べています。「イオングループのイオンリテール株式会社は、事業活動全体で生態系への影響低減を目指す独自の環境方針『イオン生物多様性方針』の一環として、MSC認証水産物の拡大を進めています。その取組として、この度、新たにオーストラリア産MSCキングプラウン海老を発売致します。オーストラリアから日本への輸出は7年ぶりで、MSC認証取得後に最初に日本に入るものとなり、イオングループの直輸入分のみが国内に搬入されることになります。イオンリテール株式会社は、環境に配慮した漁業で水揚げされ且つ食べておいしいこのMSC認証キングプラウン海老をクリスマス期間に販売することを通じて、MSC認証の重要性と商品のおいしさを日本のお客さまに認知いただけると思っております。また、今後もMSC認証商品を販売していきます。」
現在イオンリテールは、トップバリューブランドとして、14魚種から成るMSCラベル付き製品を取り扱っています。
南オーストラリア海老漁業組合のゼネラル・マネジャー、テリー・リチャードソン氏は、今回のキングプラウン海老の日本市場での販売を歓迎し、「MSCの認証は、私達のえびが特別なものであることを示し、商品に対する確信を消費者にもたらします。品質と顧客満足度を重視する日本の大手小売企業イオンで販売されることは、私達南オーストラリア海老漁業組合および同会の漁業者にとって大変重要なことです。」とコメントしています。また、「日本の消費者には、キングプラウン海老の天然の味と歯ごたえを喜んでいただけるでしょうし、それが世界的に認知されているMSCのエコラベルを取得した環境に配慮した漁業で獲られたものであることをぜひ知っていただきたいと思います。」
MSCのオーストラリア・ニュージーランド担当マネージャーのパトリック・カレオは、今回のMSC認証のキングプラウン海老の販売は、持続可能性に対する漁業者の信用度の高い努力が成功を収めたとし、合わせて以下のように述べました。「今回のキングプラウン海老のイオンでの販売は、MSC認証、海のエコラベルが漁業者にとって新たな市場開拓に繋がることを表す一例です。」
MSCは今後も、天然水産物の認証について、厳格な科学的根拠に基づく基準と、独立した国際的に認定された第三者認証機関による審査を通じた、世界で最も認知され、受け入れられているグローバル・スタンダードを維持し続けます。 」
報道関係者のお問い合わせ先：MSC 日本事務所 [email protected]